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主力活動地であるテマ村の境界を流れるムルスンガ川の氾濫を報ずる現地紙Mwananchi電子版(5月4日付) タンザニアでは2021年、2022年と2年連続で小雨季に雨が降らず、首座都市ダルエスサラームで大規模な給水制限が実施されるなど、多くの地域で水不足に陥りました。キリマンジャロ山の村でも渇水となり、苗畑では多くの苗木が枯死することになりました。 ところが昨年末に始まった小雨季の雨は、年初の小乾季の間もダラダラと降り続き、そのまま大雨季に突入します。そして4月に大雨季が本番を迎えると、タンザニアをはじめケニア、ブルンジ、ルワンダなど東アフリカ一帯を大豪雨が襲います。5月初旬時...
作成日時:2024/06/01 11:25
更新日時:2024/06/01 11:25
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厳しいハードルを設けた新たな職業訓練校制度により、次々と閉鎖に追い込まれる民間の職業訓練校。そうした中、当会がキリマンジャロ山の村で支援しているTEACAの裁縫教室。生き残りをかけて政府訓練校から離脱し2年目を迎えています。 訓練校からの離脱により、それまで10教科を超えていた授業科目を裁縫、編み物、刺繍(それぞれ講義と実技があります)に絞り込み、コースの期間も2年から1年に短縮、また実質的な学費を食費のみに抑える体制に切り替えました。 もともとこの裁縫教室は、様々な事情で進学をあきらめざるを得なかった少女たちに手を差し伸べることを大きな目的として運営してきました。そうし...
作成日時:2024/04/14 22:25
更新日時:2024/04/14 22:25
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キリマンジャロ山で山麓住民が利用してきた里山の森“ハーフマイル・フォレスト・ストリップ(HMFS)”。その森が国立公園に取り込まれた結果、山に暮らすチャガ民族が築いてきた農耕システム“キハンバ”の地力維持が困難となっている状況を、以下の記事でお伝えしました。 ・ 『地力維持のために重要性を増す苗木配布』 https://polepoleclub.jp/2024/03/%e7%b1%be%e6%ae%bb%e7%87%bb%e7%82%ad%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e5%9c%9f%e5%a3%8c%e6%94%b9%e8%89%af%e3%81%...
作成日時:2024/03/10 23:19
更新日時:2024/03/10 23:19
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写真: 新型改良カマドを設置する職人 テマ村を中心に設置を進めている新型改良カマドですが、今年度設置予定の20基は間もなくすべて設置が完了します。外見はこれまでのエンザロカマドと変わらないこの新型カマドですが、中の構造はまったく異なっており、火力が3カ所ある鍋掛口にまんべんなくまわるようになっています。とにかく好評で、設置依頼は引きも切りませんが、とても対応できません。 職人を増やせば設置能力もつくのですが、設計に忠実にどれだけ丁寧に組み上げるか、また各家庭で異なる鍋のサイズに合わせて、カマドの寸法をどう見積り、調整するか、職人の技量と資質がとても重要となってきます。なので1,...
作成日時:2024/02/09 22:49
更新日時:2024/02/09 22:49
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小学校での踊りの交流 この8月と9月、2回に分けてキリマンジャロ山のテマ村とロレ村に、日本からの事業視察と村でのホームステイを受け入れました。今年は2月に続いてこれで3回目の受け入れになります。 どちらのみなさんも、タンザニアをせっかく訪問するなら自然や野生動物だけでなく、そこに暮らす人々の素顔に触れ、彼らの生活や文化、取り組みについて知りたいとのご希望でした。限られた日程の中で「この予定は外したくない」とおっしゃっていただけることは、とても嬉しいことでした。 タンザニアではコロナ禍が過ぎ、大勢の観光客が戻ってきています。もちろん政府は歓迎ムード一色ですが、観光の影で人...
作成日時:2023/11/05 17:08
更新日時:2023/11/05 17:08
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タンザニアでは、今日、明日(9月13日、14日)と小学校の最終学年7年生の国家試験(進学試験)が行われます。7年生の生徒たちはこの日に備え、補習授業などを受けるなどして一生懸命勉強していました。 写真:補習授業中の7年生の生徒たち 政府には各学校に試験問題を届けるための車が不足しているため、毎年この試験の時には、いろいろな組織に対して車供出令が出されます。カウンターパートTEACAも例外ではなく、試験前日の昨日から試験問題の配布、回収のため、キリマンジャロ山にある小学校を回っています。今朝は大雨だったため、山道に相当苦労しているに違いありません。 さて、そんなキリマンジ...
作成日時:2023/09/13 22:01
更新日時:2023/09/13 22:01
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写真: 改良カマドの最終バージョン。これまで確認されていた様々な問題点を改善してあります。 タンザニアでは7月からが新年度です。今年度は33基を設置することにしていますが、現地カウンターパートTEACA(Tanzania Environmental Action Association)と調整を進めていた設置対象家庭も決まり、資材の調達が始まっています。 現在普及している改良カマドは、エンザロ式改良カマドにさらに手を加えたもので、火のまわりを良くし、燃焼効率がさらに向上しています。薪の消費量も従来の改良カマドより少なく抑えらえるようになっています。 改良カマドは現在キリ...
作成日時:2023/09/03 20:59
更新日時:2023/09/03 20:59
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政府の職業訓練制度の変更にともない、運営の方向性について判断が必要とされていた裁縫教室ですが、最終的に職業訓練校(公認校)から離脱することを決断しました。 この制度変更により、これまで政府の公認校として登録されてい民間の学校は再認定を受ける必要が生じていました。当会が支援しているTEACAの裁縫洋室は、再認定のための査察を昨年7月に受け入れ、その結果が待たれていました。しかしまもなく一年が経過しようという現在になっても、その結果が発表されません。問い合わせても「待て」と言われるばかりで、いつ出されるのかその見通しさえ告げられない状態です。 現地の学校は1月からが新学期で、...
作成日時:2023/05/15 14:50
更新日時:2023/05/15 14:50
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TEACAの事務所まで水を汲みに来た女性たち 昨年ひどかった停電も今年に入り状況が改善してきています。水力発電ダムのある水源地で雨が降ったこともあるようですが、メンテナンスのため止められていた発電設備が再稼働し始めたことが効いているように思います。 停電があまりにも酷く、もう太陽電池パネルを買わないとダメかと思っていたのでこの改善は嬉しい限りなのですが、入れ替わりで今度は断水がひどくなっています。 状況は村によっても異なりますが、キリマンジャロ東南山麓にあるムボコム郡やオールドモシ郡などでは今年に入ってからずっと水不足が続いており、状況は悪くなるばかりです。 カ...
作成日時:2023/02/19 22:49
更新日時:2023/02/19 22:49
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画像:「国民皆保険法には多くの欠陥がある」との野党の批判を報じる現地紙Nipashe(2022/10/21) タンザニアでは今月末から開催される国会で、国民皆保険に向けた法案が再度審議される予定です。あまねく国民が保険の恩恵にあずかれるのだとしたら、とくに経済的困窮者や貧困家庭がその制度によって救われれるのであれば歓迎したいところではあります。 しかし現在審議のテーブルに乗っている法案は、文字通り国民“皆”保険を達成するために、驚くような内容が盛り込まれています。それは保険に加入しなければ、国民ID、納税者番号などの登録ができなくなる、運転免許証、パスポートが発給されなくなる、...
作成日時:2023/01/09 18:18
更新日時:2023/01/09 18:53
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写真: 2022年度の最終学期が終了し、閑散とした裁縫教室 タンザニア政府の職業訓練制度改変(※)にともない、これまで職業訓練校(VETA)傘下の認定校であったTEACA裁縫教室を、小学校傘下の成人学級に組み入れる道を探っていました。 ※ http://polepoleclub.jp/jiritsu_kako.html#jiritsu_kako220902 参照 このため県教育局による査察を受け入れ、小学校側とも協議を進めていました。しかし残念ながら最終的に断念せざるを得なくなりました。これは成人学級がTEACA裁縫教室のような恒常的な学校の運営を想定しておらず...
作成日時:2022/12/19 16:55
更新日時:2022/12/19 16:55
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試験養鶏で飼育しているニワトリ 当会がキリマンジャロ山のテマ村で実施している試験養鶏。そこで飼育していたニワトリが盗まれるという事件が起きました。 家人が寝ていた夜10時過ぎ、賊が鶏小屋に忍び込み、小屋の鍵を壊して雌鶏4羽、雄鶏1羽の計5羽を盗んでいきました。家にいた犬は吠えるし鶏も大騒ぎしましたが、ちょうどその日はご主人が不在で奥さんと2人の女の子がいただけで、怖くて外に出られなかったそう。 最近、村でこうした事件が相次いでいる。ニワトリを盗まれた家がほかに1軒、現金、家財を盗まれた家が3軒。盗みに入るのも夜ばかりでなく、昼間でも日曜礼拝にみんなが出かけているときに侵...
作成日時:2022/10/02 19:56
更新日時:2022/10/02 19:56
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職業訓練校の制度改変を報じる現地紙“The Citizen”(Web版) 現地カウンターパートTEACA(Tanzania Environmental Actoion Association)がキリマンジャロ山のテマ村で運営している裁縫教室が、存亡の危機に立たされています。 これまでもお伝えしてきたように、コロナ禍や天候不順による収穫の減少等により、多くの在学生の家庭では家計が打撃を受け、学費を払うことが難しくなっています。一方で最近の急激な物価上昇により、学費は上げざるを得ないというまったく相反する状況が生まれています。さらに政府が国家試験不合格者の再履修を強力に推し進めたこ...
作成日時:2022/09/02 02:00
更新日時:2022/09/02 02:00
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これまで普及していた改良カマド 当会はキリマンジャロ山で森を守るため、直接緑を増やす植林活動、緑を減らさない(=薪消費を減らす)ための改良カマド普及、村人たちの植林意欲喚起のための蜜源樹植林と養蜂に取り組んでいます。 このうち改良カマドは、タンザニアで一般的な三ツ石カマドに比べて薪の消費量を6割以上も削減することができ、村のママさんたちには大人気です。薪消費を減らせるだけでなく、熱効率の良い改良カマドを使うと調理時間も半分くらいに短縮でき、余った時間を他のことに使うことができるようになります。 以前はアリ塚の土と溶岩を使った改良カマドを普及の主力としていましたが、山中で...
作成日時:2022/06/16 12:04
更新日時:2022/06/16 12:04
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就職難を伝える6月7日付現地紙The Guardian(Web版:https://www.ippmedia.com/en/business/unemployment-rate-jump-among-vocationaltertiary-educatedsurvey-shows) 職業訓練生の就職難と書くと、裁縫教室の卒業生をイメージしてしまいますが、ここでは少し話題が違います。6月7日付の現地紙The Guardian (上写真)に、「職業訓練、高等教育卒業生の失業率急上昇」との記事が掲載されました。 記事によると、これはタンザニア政府が2020/2021年に実施し...
作成日時:2022/06/10 14:40
更新日時:2022/06/10 14:40
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キリマンジャロ山麓オリモ小学校の先生方 キリマンジャロ山麓テマ村にあるオリモ小学校から依頼を受けていた、教師用資材の支援を実施しました。 同校では昨年度、傷みの激しかった2教場の改修支援したのをはじめ、これまで生徒用の学用品の支援を実施してきました。 校長先生からは以前から教師用の資材が不足している状況を伺っていましたが、これまで生徒向けを優先していたことから、教師向けは今回が初めてになります。 学校側から出されていた要望は、たとえば以下のようなものになります。 出席簿、指導用ノート、チョーク、模造紙、T定規、A4用紙、カラーペーパー、カーボンペーパー、マーカ...
作成日時:2022/04/16 11:32
更新日時:2022/04/16 11:32
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養鶏の危機を訴える現地紙 キリマンジャロ山麓テマ村で実施している養鶏の試験プロジェクトが、タンザニアで続く物価高騰の直撃を受けています。養鶏では小屋建設やヒナの購入を除けば、もっともコストがかかるのは日々の飼料代です。その飼料代が半端ではなく値上がりしています。 各地の養鶏家からも悲鳴に近い声があがっています。上の記事でも飼料代が25%~50%も値上がりする一方で鶏の販売価格はまったく変わっておらず、このままでは養鶏は成り立たなり、政府による早急な対策、支援が必要との内容が掲載されています。 飼料代の急激な高騰は天候不順による原料作物の不作、耕作に必要な肥料の値上がりに...
作成日時:2022/04/04 13:49
更新日時:2022/04/04 13:49
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裁縫教室で勉強に励んでいる生徒たち キリマンジャロ山麓のテマ村で運営支援している裁縫教室。今年も1月から新学期が始まっています。この裁縫教室には昨年寄宿舎も完成し、多くの生徒を受け入れる準備が整ったばかりです。ところが肝心の新入生の確保が思うようにいっていません。 これにはいくつかの要因があります。まず新型コロナウィルスの影響で家計が打撃を受けており、学費が払えない家が多く出ていることです。裁縫教室に子どもを通わせたいとの希望は寄せられるのですが、学費の話になると途端にそれより先に話が進まなくなってしまいます。かといって学費がほかの学校に比べて高いわけでは決してありません。むし...
作成日時:2022/03/18 02:13
更新日時:2022/03/18 02:13
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キリマンジャロ山の標高約1,500mにあるテマ村。当会は村で長年の悲願となっていた診療所の建設を支援し、この1月で開所から2年が経ちました。昨年はコロナへの感染を恐れた村人たちが来所をためらったため一時的に患者数が減っていましたが、現在は月に150名程度の村人たちが診療や治療で診療所を訪れています。 そのテマ診療所でいま取り組んでいるのは、医師が診療所で暮らせるようにするための居住施設の建設です。テマ村は村の上部にはもう森しかないというはずれに位置しており、政府から派遣される医師が通える環境ではありません。現在は一時的に空き家を借りてそこに滞在してもらっていますが、医師が常駐でき...
作成日時:2022/02/07 22:04
更新日時:2022/02/07 22:04
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補修工事前の教場の様子 屋根に大きな穴が開き、雨風が教室に直接吹き込んでいたキリマンジャロ山麓テマ村にあるオリモ小学校。老朽化が激しく、壁も一部崩れかかり、床も穴だらけになっていました。 同校はキリマンジャロ山にある学校の中でももっとも長く植林に取り組んでいる小学校で、カウンターパートTEACAの苗畑も最初はこの小学校にありました。 当会は10月から同校の補修工事を実施していましたが、その工事が完了しました。現地では遅れていた小雨季の雨が降り始め、最近ではかなりの豪雨になっています。生徒たちもビショビショにならない環境できっと勉強にも身が入っていることでしょう。 ...
作成日時:2021/12/15 10:22
更新日時:2021/12/15 10:22