プロジェクト視察、ホームステイを受け入れました!

小学校での踊りの交流

小学校での踊りの交流

 

この8月と9月、2回に分けてキリマンジャロ山のテマ村とロレ村に、日本からの事業視察と村でのホームステイを受け入れました。今年は2月に続いてこれで3回目の受け入れになります。

 

どちらのみなさんも、タンザニアをせっかく訪問するなら自然や野生動物だけでなく、そこに暮らす人々の素顔に触れ、彼らの生活や文化、取り組みについて知りたいとのご希望でした。限られた日程の中で「この予定は外したくない」とおっしゃっていただけることは、とても嬉しいことでした。

 

タンザニアではコロナ禍が過ぎ、大勢の観光客が戻ってきています。もちろん政府は歓迎ムード一色ですが、観光の影で人々が置き去りにされていないか、むしろ邪魔者扱いするような傾向が強まってはいないかと感じています。そうした中で、そこに暮らす人々にしっかり目を向けていただけることをとてもありがたく思います。

 

今回はテマ村では苗畑、診療所、裁縫教室、改良カマド、養蜂(下写真)などの取り組みの見学のほか、チャガ民族の編み出した農畜林混合の有機農耕システム“キハンバ”も見て回りました。また小学校では、日本とタンザニア双方で踊りが披露され、タンザニアの踊りでは日本人も踊りの輪に加わって一緒に楽しみました。

 

村で取り組んでいるハリナシバチの養蜂プロジェクトを見学

村で取り組んでいるハリナシバチの養蜂プロジェクトを見学

 

ロレ村では、国立公園に取り込まれた植林地を訪問。世界に知られる山のもう一つの側面をご覧いただきました。また出発前から「村を訪れるだけでなく、自分たちに何かできるお手伝いを」とおっしゃっていただき、村の苗畑で苗畑グループのメンバーと一緒に苗木の準備作業に取り組みました(下写真)。育てられた苗木は来年の大雨季に植えられることになります。また、村の子どもたちには外国人は珍しく、学校帰りの生徒たちがたくさん集まってきてあれこれ質問攻めになりました。

 

苗畑で村人たちと一緒に育苗ポットへの土詰め作業中!

 

 

村に外国の人がやって来るだけでも、村人や子どもたちにとってはちょっとしたイベントで楽しみなことです。しかしそれだけでなく、そうした人々が自分たちの取り組みに関心を持ち理解してくれることは、彼らにとってとても大きな励みになっています。またホームステイも、お互いに相手やその国のこと、生活や文化のことを知ることのできる貴重な機会だといえます。

 

タンザニア・ポレポレクラブではこれからも村でのホームステイや現地の取り組み視察の機会を積極的に設けていくつもりです。またお互いに学び合うことのできる、一方通行にならないものとなるよう、さらに工夫をしていきたいと思っています。