裁縫教室、成人学級への編入断念

2022年度の最終学期が終了し、閑散とした裁縫教室

写真: 2022年度の最終学期が終了し、閑散とした裁縫教室

 

タンザニア政府の職業訓練制度改変(※)にともない、これまで職業訓練校(VETA)傘下の認定校であったTEACA裁縫教室を、小学校傘下の成人学級に組み入れる道を探っていました。

 

http://polepoleclub.jp/jiritsu_kako.html#jiritsu_kako220902 参照

 

このため県教育局による査察を受け入れ、小学校側とも協議を進めていました。しかし残念ながら最終的に断念せざるを得なくなりました。これは成人学級がTEACA裁縫教室のような恒常的な学校の運営を想定しておらず、どちらかというと短期の研修やセミナーを都度支援する仕組みになっているためです。県教育長はTEACA裁縫教室との協働にかなり乗り気だったのですが、結局制度の壁を乗り越えることができませんでした。

 

したがって裁縫教室は、制度改変後に発足した国家職業教育訓練評議会 NACTVET(National Council for Technical and Vocational Education and Training)の認定に従い運営するしか方法がなくなりました。こちらの方もすでに7月に認定のための査察を受け入れていますが、半年経とうとするいまも結果が出されていません。

 

このため1月から始まる新年度のための生徒募集は絶望的となっています。また、NACTVETのもとでは学費値上げが必死になるとみられ、生徒募集をしても実質的に応募できる生徒がいないと考えています。

 

今後どうするか未だ方針を決めかねていますが、裁縫教室の運営継続は非常に厳しくなりつつあります。少なくとも学費削減のために相当思い切った体制の見直しをしなくてはならないでしょう。