
写真:土砂崩れで壊れた教師用住宅
今年大雨季に降った豪雨は、タンザニア各地に土砂崩れや洪水など大きな被害をもたらしました。当会がキリマンジャロ山のテマ村で支援している裁縫教室でも、背後のがけが崩れ寄宿舎付設の教師用住宅に土砂がなだれ込み、暮らしていた教師家族は避難生活を余儀なくされることになりました。
当会ではこの被害復旧のためご寄付をお願いさせていただき、126,000円のご厚志をいただくことができました。キリマンジャロ山では大雨季後もダラダラと雨が降り続き、道路の状態がなかなか良くならず、復旧用資材の搬入ができずにいたのですが、おかげさまで無事復旧工事を完了することができました。教師家族も元通りの生活を取り戻すことができました。復旧を助けていただいたみなさまに心よりお礼を申し上げます。
写真: 新築同然に修復されました!
裁縫教室は9月から後期の授業が始まり、毎日生徒たちが熱心に学んでいます。生徒たちは自分で作った服を自分で売ったり、休暇で帰省したときに実家に持っていき、それをご両親が地元で売って家計の役に立てたりしています。裁縫の腕前を上げていく娘さんのことを、ご両親もとても誇りに思ってくれています。中にはまだこことここがダメなようだからもう一度教えてやってくれと、わざわざ先生に連絡してくる親御さんもいます。子どもの技量をしっかり見守ってくれていることの証左で、こうして気にかけてくれるご両親の存在は大事だよねと先生とも話し合っています。
いまいる生徒たちは年末に卒業を迎えますが、どの生徒もしっかり技術を身につけようと一生懸命で、ミシンに向かう姿からも彼女たちの熱意がひしひしと伝わってきます。一方、来年初の新年度に向けて、新入生募集の段取りもすでに開始されています。広報先もさらに増やし、TEACAリーダーも自ら各地を回るようにするなど、一人でも多くの生徒を迎えられるよう、こちらも頑張っています。