活動レポート一覧

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「ミツバチの森」づくりは第2段階へ

蜜源として植えられた花にやってきたミツバチ   キリマンジャロ山で取り組んでいるミツバチの森づくりでは、来年、展示林の造成に着手することにしています。展示林では苗木の植林後、開花し始めるまでの年数がおよそ3年、5年、10年と異なる蜜源樹を組み合わせ、養蜂導入の迅速化と、中長期的に安定して蜜源が確保される環境の創出を目指します(1年で花を咲かせる草本も組み合わせます)。   展示林では同時に養蜂も実施し、キリマンジャロ山の住民が自由に訪れ、養蜂の実際に触れ、学ぶことのできるモデル事業地にしていきたいと考えています。これまでに植林地の選定を終え、蜜源樹1,750本の育苗が始まっています。 ...

作成日時:2024/12/03 16:34

 更新日時:2024/12/03 16:34


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期待の新型養蜂箱第一陣到着!

キリマンジャロ山で取り組んでいる養蜂で、何度も挫折を味わわされている害虫(Small hive beetle)対策。これまで(1)養蜂箱の構造改良(物理的侵入防止)、(2)トラップ(侵入後の捕獲)、(3)環境整備(繁殖サイクルの遮断)の3つの対策を講じてきましたが、いまのところ上手くいっていません。   とくにトラップについては万策尽きた感じで、これまで試してきたものはすべて突破されてしまい、お手上げ状態になりつつあります。そこで現在重点的に取り組んでいるのは、残る養蜂箱側の構造改良です。   トラップで捕らえきれない以上、侵入をシャットアウトするしかなく、これを養蜂箱の構造改良でどう...

作成日時:2024/10/04 00:30

 更新日時:2024/10/04 00:30


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今年こそ害虫との対決に決着を

  キリマンジャロ山麓での養蜂で頭を悩ませている害虫(small hive beetle)対策。これまで様々な手を打ってきましたが、どれもほとんど効果がなく、巣箱の中を我が物顔で這い回っています。今年こそは何とか有効な対抗策を打ち立てたいと思っています。   防除対策の柱は主に3点で、(1)養蜂箱の構造改変(物理的侵入防止)、(2)トラップ(侵入後の捕獲)、(3)環境整備(繁殖サイクルの遮断)になります。   このうち、(1)、(2)はこれまでの対策をさらに改良を加えるものです。一方、(3)は今回初めて取り組むものです。Small hive beetleは、成虫が巣箱の中で卵を産むと...

作成日時:2024/01/08 16:52

 更新日時:2024/01/08 16:52


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養蜂に立ちふさがるC難度の課題

今年、新型トップバー養蜂箱で初採蜜ができたキリマンジャロ山での養蜂ですが、その後害虫(small hive beetle、下写真)の襲来を受け、蜂群全滅の危機に追い込まれました。新型養蜂箱は入口に害虫防御のためのパーツを組み込んでいたのですが、木製の養蜂箱の隙間から入り込まれてしまい、あっという間に大繁殖されてしまいました。   養蜂箱に侵入したsmall hive beetle(赤丸印)。まだ侵入の初期段階。   今後このsmall hive beetle対策をどうするか、非常に頭の痛い問題です。とにかく繁殖力が強く、いったん入り込まれると、ハチミツはおろかミツバチの幼虫も卵も全部食...

作成日時:2023/11/07 22:21

 更新日時:2023/11/07 22:21


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新養蜂箱での初採蜜実施!

気性の荒いアフリカミツバチの内検作業は大変!   テマ村で実施している養蜂は、大雨季直前にハチミツの収穫を行いました。ここではキリマンジャロ山での養蜂普及を目指して新型の養蜂箱を試験導入していますが、その養蜂箱での初採蜜になります。   新型養蜂箱を導入したのは一昨年末ですが、基本的にミツバチの営巣後1年間は採蜜をしません。群れを大きくすることが最優先で、そのために給餌を続けてひたすら群れを育てます。   今回も採蜜はそれほど期待していなかったのですが、昨年末から巣への貯蜜が始まり、2月には採蜜できるほどになりました。タンザニアは2年続きの小雨季(10月~12月)の降雨不足で咲く花...

作成日時:2023/05/11 17:07

 更新日時:2023/05/11 17:07


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雨よ降れ

写真: キリマンジャロ山の村で取り組んでいる養蜂。雨不足が養蜂にも影響している     最近、改良カマドの設計をしたり協力している地域グループのシンボルマークを考えたりと、図面とにらっめこしていることが多くなっています。キリマンジャロ山の村で取り組んでいる養蜂もその一つです。昨年、新設計の改良養蜂箱を導入して実地に試験をしているのですが、まだまだいろいろ問題があることが分かってきました。さらなる手直し、改良が必要で、また図面を引かないと・・・と思っています。   その養蜂ですが、今年の小雨期(キリマンジャロ山では10月~12月)も雨が降ってくれず苦戦しています。花がありません。。。昨...

作成日時:2022/11/22 11:15

 更新日時:2022/11/22 11:15


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キリマンジャロ山の養蜂で新たな連携

手作りの近代養蜂箱を見せてもらっています   私たちは現在キリマンジャロ山の3カ所で養蜂に取り組んでいます。養蜂ではとくに基礎的な技術をしっかり身に着けてもらうこと、山麓の村での管理に適した養蜂箱を開発することに重点を置いて取り組んでいます。   タンザニア政府も最近は産業としての養蜂の有望性に注目して国内での養蜂の拡大に注力しています。これまでキリマンジャロ山の村でも養蜂箱を配布するなどの取り組みがされましたが、残念ながら定着するに至っていません。   村人たちは養蜂箱を置けばハチミツを収穫できるように思ってしまいますが、やはりそう簡単にはいきません。ハチたちの様子を見ながらある...

作成日時:2022/09/11 16:28

 更新日時:2022/09/11 16:28


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養蜂グループいざ出陣!

今日は養蜂箱の内検の日。宇宙服のような防護服を来て、これから養蜂場へ出発します!   キリマンジャロ山の村で新たに立ち上げた養蜂グループ。テマ村に2グループ、ロレ村に1グループあります。タンザニアでの養蜂で懸案となっていたのは、まず何といっても標準となる養蜂箱(改良養蜂箱)がないこと、そしてキリマンジャロ山ではとくに害虫(ハチノスムクゲケシキスイ)防除が頭の痛い問題でした。   そこで当会は害虫対策も施した、キリマンジャロ山で標準とできる改良養蜂箱の設計に着手しました。設計には1年以上かかってしまい、第一次試作となる10箱をグループに配布、設置できのは昨年10月でした。   キリマ...

作成日時:2022/05/19 12:18

 更新日時:2022/05/19 12:18


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ハチミツの収穫なるか!?

キリマンジャロ山の4グループで実施している養蜂プロジェクト。昨年9月にはこれらグループを対象とした養蜂研修を実施し、10月には3グループに新設計の改良養蜂箱10箱を導入しました(残る1グループは従来型の改良養蜂箱)。   新設計の養蜂箱を導入した3グループのうち、2グループはすぐにミツバチが営巣を始め喜んでいたのですが、うち1グループの養蜂箱が12月に野生動物(ハニーバジャー、和名:ミツアナグマ、写真1)に襲撃され、巣をみんな食べられてしまいました。ミツバチも逃げてしまい、その後まだ戻ってきていません。   写真1: ハニーバジャー   営巣を続けている1グループは現在群れを大きく...

作成日時:2022/01/22 17:04

 更新日時:2022/01/22 17:09


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「みつばちの森」づくり

当会はキリマンジャロ山で村人たちと協力して植林に取り組んでいます。これまでは主に森林再生、水源保護を目的として、裸地化した尾根や水源地での植林に取り組んできました。しかしこれからは山麓住民の生活や収入向上に同時に寄与していくような社会・環境保全林の創出が重要になってきます。薪など生活資源の生産・採集や地域住民の収入、生計の補強に資する機能を持った森林の創出です。   キリマンジャロ山ではコーヒー産業が斜陽となって久しく、村人たちは野菜栽培などへの栽培作物の転換、家畜・家禽飼育への注力など、収入稼得手段の切り替えや多様化で対応してきました。しかしかつてのコーヒーのように家計を豊かに潤し、これ...

作成日時:2021/12/04 16:19

 更新日時:2021/12/04 16:19


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ミツバチの楽園を目指して

写真: 蜜源の花に集まってきたミツバチたち   養蜂というと養蜂箱を置いて、ミツバチが集めてくれたハチミツを採蜜するというイメージではないかと思います。確かにその通りなのですが、ただ養蜂箱を置いておけばコンスタントにハチミツが得られるかといえば、やはりそう簡単ではありません。   ミツバチたちにとって棲みよい環境があってはじめて安定した採蜜も可能となります。当会はキリマンジャロ山での新たな地域産業の種まきとして養蜂に取り組んでいます。そのためにキリマンジャロ山麓にある村に適した改良養蜂箱の製作に取り掛かっていますが、それと同時にミツバチの暮らしやすい環境づくりにも着手しています。  ...

作成日時:2021/10/01 17:33

 更新日時:2021/10/01 17:33


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コロナの影響はミツバチにも

写真: 養蜂箱の内検作業風景。撮影は以前のもの。今回は撮影どころではなかった     キリマンジャロ山で適正技術による改良養蜂箱の普及を目指している本プロジェクトですが、ここ1年、コロナの影響で思うような取り組みが出来ない状況が続いています。   当初は村人たちが集まってフィールドに設置されている養蜂箱(既成技術によるもの)の内検作業ができないという形で影響が現れました。しかしその後は体調を崩す人が出てきて本当に内検どころではなくなってしまいました。現地ではPCR検査費用は村人には手の出せない高額で、コロナかどうかの確認のしようもありません。とにかく人が集まることを避け、お互いの感染...

作成日時:2021/04/01 20:40

 更新日時:2021/04/01 20:40


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みつばちの森プロジェクト、標準養蜂箱の設計開始

昨年末、キリマンジャロ山で「ミツバチの森づくり」と「村人たちの生活向上」を目的として開始した“世界遺産キリマンジャロ『みつばちの森』プロジェクト”。しかし世界を揺るがせている新型コロナウィルス(COVID-19)の影響を大きく受けています。   タンザニアはウィルスの国内での広がりについて5月にデータの公表を打ち切ってしまい、現在世界で唯一のデータ非開示国となっています。このため村人たちの安全を考え、現場での活動を制限せざるを得なくなっています。   ここではそうした中でこれまでに進めてきた取り組みの状況についてご報告します。   『みつばちの森』プロジェクトはキリマンジャロ東山麓...

作成日時:2020/08/22 19:33

 更新日時:2020/08/22 19:33


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Eチャレンジへのご協力ありがとうございました!

Eファンドレイジング・チャレンジで実施していた『世界遺産キリマンジャロ“みつばちの森”プロジェクト』の寄付キャンペーンが、1月16日に終了しました。 目標額60万円に対して、63万円(2019年分からの合計額)のご寄付をいただくことができ、ご協力いただきました皆さまに心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました! このプロジェクトは世界遺産キリマンジャロで進むコーヒー産業の斜陽化と、村に将来を見いだせない若者の相次ぐ離村に対して、ミツバチの森づくりと養蜂の導入による新たな地域産業おこしを目指す

作成日時:2020/01/20 00:00

 更新日時:2020/01/20 00:00


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キリマンジャロの百花蜜

前回の現地調査では、キリマンジャロ産のハチミツを持ち帰ってきました。色は日本で売られているハチミツよりかなり濃く、黄金色というより焦げ茶色をしています。日本では鉄分が多く含まれる栗の花から採れたハチミツがそうした色をしていますが、タンザニアに栗はなく、どうしてそのような色をしているかはまだ分かりません。一度成分分析をしたいと思っていますが、おもしろい結果が出るかも知れません。あるいは巣に含まれるプロポリスの色なのかも知れません。 じつはこのハチミツ、日本の養蜂家の方に所望されて現地から持ってきたのですが

作成日時:2019/12/24 00:00

 更新日時:2019/12/24 00:00


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世界遺産キリマンジャロ“みつばちの森”が目指す未来

どんな支援や協力も未来永劫を約束できるものではありません。その地に住み、暮らしている人々が限りある外部からの支援に頼ることなく、規模は小さくても自分たちの活動に持続的に取り組んでいけることが大切です。またそうした活動が、広くその地域や国全体に広がっていくことが大切だと考えています。 このプロジェクトは、“養蜂”による「地域おこし」と“みつばちの森づくり”を通した「森林保全」を目的にしていますが、こうした持続性や拡大性の観点からもモデルになる取り組みといえます。 タンザニアではハチミツは薬としても用いられ

作成日時:2019/12/05 00:00

 更新日時:2019/12/05 00:00



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