活動レポート一覧

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女性と女子が「変化と平和への原動力」となり得る未来への投資を

長期化するウクライナ紛争は、大規模な人道危機を引き起こしています。     人道危機が続くにつれ、男性は徴兵により、潜在的な 死への恐怖 や 重傷 に加えて、精神的苦痛にさらされています。一方で、 女性たちも、収入の喪失、家族の離散、必要不可欠なサービスの提供が行き届かない中、たった一人で家族を養わなければならない など、大変な状況に置かれています。   さらに、 LGBTQI+ や兵役に就いていない男性 など、社会から疎外された人々は、基本的な支援サービスを受ける上で重大な困難に直面し、子ども達は、安全への不安や教育・余暇活動の中断により、精神衛生上の問題に苦しん...

作成日時:2024/01/11 17:12

 更新日時:2024/01/11 17:12


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ウクライナ支援:「独立後最悪の冬」を支えた冬対策プログラム

  2022年11月~2023年6月にウクライナで実施した「冬対策プログラム」の成果がまとまりましたので、ご報告いたします。「ウクライナ独立以来最悪の冬」と呼ばれた厳しい状況の中、CAREが現地の人々へ届けた支援について、ぜひご一読ください。     ■現地の状況 2022年2月に紛争が激化して以来、緊急に人道支援と保護を必要としている人々は 1700万人 と推定されています。破壊された家屋は 80万戸以上 、国内避難民は 560万人以上 にのぼるなど、長期化する紛争によって、人々は住宅や避難所での暮らしに困難を抱えていました。 さらに、エネルギー供給を含む 重要なイ...

作成日時:2023/08/23 16:46

 更新日時:2023/08/23 16:46


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故郷に留まり、残されたものを守る高齢者たち

ミコライフ地方のスニフリフカ村とノヴォヴァシリブカ村は、約9カ月前からロシア軍の支配下にあり、砲撃やロケット弾の音が止むことはほとんどありません。また、カホフカ水力発電所のダム爆発によっておこった洪水の影響は、すでに困難だった状況をさらに複雑にしています。   ウクライナの人口のほぼ4分の1は定年退職者 です。ウクライナ政府が新たに支配下に置いた地域では、この割合は90%を超えています。   「 私たちも避難して、南部中を移動しました。ミコライフやオデサにも行きました。でも、スニフリフカが再びウクライナ政府の支配下に入ったと知って、すぐに戻ることを決めました。 ここは私の家であり、...

作成日時:2023/07/24 16:07

 更新日時:2023/07/24 16:09


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洪水によって甚大な被害を受けた、ケルソン州での物資配布

©Halyna Bilak/CARE Germany   6月6日に発生したカホフカ・ダム決壊による洪水は、下流地域に甚大な被害をもたらしています。6月12日現在、ケルソン州では 46の集落が浸水 したままになっており、残念ながら 少なくとも10人が死亡、7人の子どもを含む41人が行方不明 とされています。   ドニプロ川の両岸にある80以上の集落、特にケルソン、ミコライフ、ドニプロ、ザポリツィア地域とクリミア北部で 水の供給に困難 をきたすことが予測されています。また、墓地や下水、埋立地から出た 化学物質 や 病原菌 が井戸や開放水域に流れ込んだことが懸念されてお...

作成日時:2023/06/23 17:08

 更新日時:2023/06/23 17:08


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今日は「世界難民の日」~CAREポーランド職員 Dariaからのメッセージ

今日、6月20日は「 世界難民の日 」です。迫害、紛争、暴力、人権侵害などによって故郷を追われた人々は2022年末時点で約1億840万人にのぼり、2023年に入ってからもスーダン等で紛争がぼっ発したことによって1億1000万人に達しました( UNHCRホームページ より)。   この日に寄せて、自身も子どもを連れてウクライナからポーランドに避難し、CAREに参加したDariaからのメッセージをお届けします。 ぜひ、下記のリンクよりご覧ください。   ▶動画: 「世界難民の日」に寄せて~CAREポーランド職員 Dariaからのメッセージ     「ウクライナから来る ...

作成日時:2023/06/20 14:50

 更新日時:2023/06/20 14:50


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アーカイブ配信/オンライントーク「キーウ、ポーランド、日本の今」

5月最後の日曜日は「キーウの日」。 その日にあわせ、スペシャルゲストを含め、4人のウクライナ避難民の現状を知るゲストスピーカーをお招きし、オンライントークを開催しました。   「立場の異なるスピーカーの皆様4人それぞれのお話をもとに、今のウクライナの人々やポーランド含む周辺国の情勢、それを支援するアクターなど、多角的な視点から見つめなおす機会になった」とのコメントが寄せられました。 当日ご覧いただけなかった方のために、Youtubeにて アーカイブ配信 を行っております。ぜひ、下記よりご覧ください。 ▶https://youtu.be/7UhLUoZf2x4

作成日時:2023/06/14 12:01

 更新日時:2023/06/14 12:01


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カホフカダムの決壊に伴う、大規模洪水への対応

  6月6日(火)の早朝2時50分頃、ウクライナのケルソン州にある カホフカ水力発電所で数回の爆発 がありました。これによって ダムが決壊 し、周辺では 大規模な洪水 が発生しています。 同日午後12時には、 約80の集落が部分的、または完全に浸水 していることが確認され、ウクライナ政府による列車を使った避難も実施されています。   懸念されているザポリージャ原子力発電所への影響について、当局は「今のところ状況はコントロールされている」と発表していますが、「貯水池の水位が急激に低下した場合、脅威となる可能性がある」と指摘する専門家もいます。   上の地図で、濃い水色...

作成日時:2023/06/07 10:56

 更新日時:2023/06/07 10:56


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5月28日は「キーウの日」/オンライントークを開催します

  2022年2月24日にロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始してから1年以上が経ちました。 解決の糸口が見えないなか、ウクライナの首都キーウは、5月28日に軍事下での2度目の「 キーウの日 」を迎えます。 その日にあわせ、ウクライナ避難民の現状を知る3名に、キーウ、ポーランド、日本における避難民の現状と支援についてお話しいただきます。 ぜひこの機会に私たちにできることを考えてみませんか。 皆さまのご参加をお待ちしております。 ◇ 日時: 2023年5月28日(日)20:00~21:30 ◇ 場所: Zoom( こちら からご参加ください)  ※Zoomを初めて...

作成日時:2023/05/26 12:59

 更新日時:2023/05/26 12:59


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ルーマニアとモルドバにおける「子どもの保護」にフォーカスした支援

©Snejana Crucerescu   CAREフランスは、 ルーマニア と モルドバ でウクライナ避難民に対する人道支援活動を行っています。その特徴は、現地事務所を設置することなく、 現地のパートナーとともに全面的に活動を展開 している点です。   20年来の長年のパートナーであるSERAや65以上の団体が加盟する児童保護NGO連盟(FONPC)を主軸に、ルーマニアでは28団体、モルドバでは3団体の、保護、特に児童保護、ジェンダーに基づく暴力を専門とする現地のパートナーと連携して対応しています。   2023年2月半ばまでに、両国あわせて 5,814人 (内訳...

作成日時:2023/05/11 17:27

 更新日時:2023/05/11 17:27


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移動が困難な人々の避難をサポートする、ミコラ(19歳)の話

©CARE   19歳のミコラ(写真上)は、CAREのパートナーである人道支援団体Vostok-SOSの避難誘導ドライバーです。Vostok-SOSは過去1年間で、 3万5千人以上 の移動が困難な人々や障がいのある人々を、戦闘が活発な地域から避難させてきました。 救助された人のうち、最年少は生後13日の赤ちゃん、最高齢は98歳でした。   ミコラは毎日、300キロ以上の距離を走ります。仕事前には毎回、その日に避難させる人々の情報を受け取ります。また、道中での車の故障は人命に関わるため、ミコラは車を整備に出します。   これまで半年余りの間に、3,000人以上を避難させました。...

作成日時:2023/04/13 10:48

 更新日時:2023/04/13 10:48


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活動の進捗報告/オンライン報告会アーカイブ配信

ロシア軍によるウクライナ侵攻から、1年が経過しましたが、未だに終息の兆しは見えません。2年目に突入した今、国際社会は、女性と女子を含む、最も弱い立場におかれた人々を支援する意志を新たにしなければならないと、CAREは訴えます。   ウクライナ国内の避難民540万人のうち、女性は59% を占めています。 ポーランド、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、ドイツなどに避難している800万人のうち86%が女性と子ども という驚異的な数字になっています。 また、過去1年間、ウクライナの女性や女子たちの間でジェンダーに基づく暴力が増加し、 レイプ事件が260%増加 したと報告されています。 ...

作成日時:2023/03/09 13:42

 更新日時:2023/03/09 13:42


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ウクライナ危機緊急支援事業 オンライン報告会を開催します!

  2022年2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵攻から、まもなく1年が経とうとしています。戦争が長期化し、「独立以来最悪の冬」を迎えたウクライナの現状と、これまでCAREが行ってきた支援活動の内容、そして今後の課題などをお伝えするオンライン報告会を下記の日程で行います。 日本に避難された、Sofiia Bielovaさんのインタビュー(録画)も公開します。ぜひご参加いただき、ウクライナの今とこれからに関心をお寄せいただければ幸いです。 ■日時: 2023年2月21日(火)19:00~19:45 ■会場:オンライン(Zoom使用、参加URLはお申し込み後にお送りいたします)...

作成日時:2023/01/30 10:11

 更新日時:2023/01/30 10:11


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【最新報告】活動進捗と現地スタッフからの声

CAREとパートナー団体はこれまでに、ウクライナおよびス周辺国において、 95万人以上 の人々に支援を届けることができました。活動を支えてくださるご支援者の皆さまに、深く感謝申し上げます。     ウクライナでは現在、 約1,770万人 が人道支援を必要としています。ウクライナ国内では 600万人以上 が避難生活を送っています。厳しい冬の環境を破壊された家屋の中で過ごすことは難しく、再び大規模な避難生活につながる可能性があります。また、度重なるエネルギーインフラへの攻撃を受け、CAREはウクライナの人々の安全について深い懸念を表明しています。       CAREとパ...

作成日時:2022/12/22 09:52

 更新日時:2022/12/22 09:52


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避難民やボランティアの傷ついた心をケアする、サポートブック

戦争のような極限状態を経験した人々の多くは、心に深い傷を負っています。健康の重要な側面であるメンタルヘルスのためのサポートとして、CAREは セッションやカウンセリング、匿名相談できるホットラインの開設 などを行っています。   メンタルヘルスの専門家と直接話すことに抵抗がある人も少なくないため、 パニックやトラウマへの対処法を学べるサポートブック の製作、配布も行っています。   © CARE/Roman Yeremenko   ルツクの精神科医、Olenaが手にしているのは、彼女が書いた「戦争とどう付き合うか」という心理的サポートブックです。   この本は、戦争と...

作成日時:2022/12/12 11:19

 更新日時:2022/12/12 11:19


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氷点下20℃、ウクライナが迎える「独立以来最悪の冬」への備え

©Alberto Lores for People in Need     現在、 1570万人 のウクライナ人が人道支援を必要としていると推定され、その内、国内の避難民は 170万人 、破損した家屋や断熱・保温の不十分な家屋で生活している人々は 100万人 に上ると見られます。 まもなく迎える冬本番は、氷点下20度を超える、 「ウクライナ独立以来最悪の冬」 になると予想されており、何百万人もの人々に深刻な影響を与えることになります。 これに対し、防寒対策と十分な備えをすることにより、暖かく、安全で、尊厳のある生活環境を確保することができます。冬の死亡率を抑えるために...

作成日時:2022/12/07 10:49

 更新日時:2022/12/07 10:49


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CAREがウクライナに現地事務所を設立

©CARE/Roman Yeremenko   2022年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻してから、7カ月余りが経ちました。終わりの見えない戦争が続く中、国外へ避難するため国境を越えた人は1,300万人を突破し、国内でも697万人以上が故郷を追われています。   国際NGO「CARE」はこれまで、ウクライナ国内で活動するパートナー団体と共に迅速な支援活動を進めてきましたが、事態の長期化と必要とされている支援の広範さに対応するため、この度、 リヴィウにCAREウクライナ事務所を設立しました。 また、東部のヴィニツィアに出張所、ポーランドのジェシュフに越境拠点を置き、連携して活動...

作成日時:2022/10/07 14:42

 更新日時:2022/10/07 14:42


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意思決定の場で、脇に追いやられている女性団体たち

©CARE/Roman Yeremenko(ウクライナ、イメージ写真)   ウクライナでの紛争が激化してから 6 か月が経過しましたが、女性と女子は生命を脅かす保護のリスクに直面し続けています。一方、 女性の権利と女性主導の組織は、人道的対応において脇に追いやられています。 今回、ウクライナ、ポーランド、ルーマニアにおいて女性主導で活動しているCAREのパートナーたちが、人道的調整と意思決定への参加について、どのような見解を持っているかをご報告します。   ウクライナ難民の 90% は女性と子どもで構成されており、国内避難民の 65% は女性と女子です。女性と女子は、ジェンダーに基...

作成日時:2022/09/16 10:44

 更新日時:2022/09/16 10:44


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閉鎖が続く避難所、居場所を求める人々やペットたち

ウクライナ紛争が激化した当初、ウクライナ西部を経由して近隣諸国に避難する660 万人を受け入れるため、学校や幼稚園、スタジアム、工場、体育館、オフィス スペースなどが避難所として使用されていました。   しかし、半年が経った今、学校や幼稚園は徐々に授業を再開したいと考えているため、 避難所は徐々に閉鎖され、住民たちは別の滞在場所を見つける必要が出てきました。   ©CARE/Roman Yeremenko   62 歳のMayaはイバノ フランキブスクの学校に避難していましたが、そこが閉鎖することになったため、オフィスビルの 2 階と 3 階にある避難所に移りました。   彼...

作成日時:2022/09/05 15:59

 更新日時:2022/09/05 15:59


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ウクライナ侵攻から半年:メンタルヘルスへの深刻な影響

2月24日のロシア軍によるウクライナ侵攻から、今日で半年が経ちました。   この戦争によって、 1000万人以上の女性と子どもが悪影響を受け、ウクライナ難民の3分の1がうつ病、不安障害、心的外傷後ストレス障害を発症 すると予想されており、現在、そして今後数ヶ月、数年に渡って 継続的に戦争のトラウマに苦しんでいる人々に支援を提供することが急務 だと、CAREは警告を発しています。   「戦争が生み出す恐怖と悲しみは、心に深い傷跡を残します。この 恐怖と悲しみをそのままにしておくと、長期的に深刻な悪影響を及ぼし、様々な深刻な精神衛生上の問題や、自殺につながることもあります 」と...

作成日時:2022/08/24 12:41

 更新日時:2022/08/24 12:41


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戦争下で生まれた新たな家族 ~Tatianaさん(36歳)の話~

©CARE/Roman Yeremenko     36歳のTatiana Yevhenivinaと彼女の家族は、ウクライナ北東部のチェルニーヒウにある自宅から避難しました。 「私は家を出たくはありませんでしたが、非常に恐しい状況でした。9 人の子供を連れて逃げるのはとても怖いことです」   当時、Tatianaは妊娠していて、 9 か月目に入っていました。 「毎日、道を歩いていると、赤ちゃんが生まれてしまうのではと恐れていました」と彼女は思い出しながら言います。   キエフ郊外の小さな町で、娘のDaziaが生まれた病院を見つけました。 「病院の部屋には私一人でした。照明は...

作成日時:2022/08/17 13:28

 更新日時:2022/08/17 13:28



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