カホフカダムの決壊に伴う、大規模洪水への対応

 

6月6日(火)の早朝2時50分頃、ウクライナのケルソン州にあるカホフカ水力発電所で数回の爆発がありました。これによってダムが決壊し、周辺では大規模な洪水が発生しています。

同日午後12時には、約80の集落が部分的、または完全に浸水していることが確認され、ウクライナ政府による列車を使った避難も実施されています。

 

懸念されているザポリージャ原子力発電所への影響について、当局は「今のところ状況はコントロールされている」と発表していますが、「貯水池の水位が急激に低下した場合、脅威となる可能性がある」と指摘する専門家もいます。

 

上の地図で、濃い水色で示された部分が洪水の可能性がある地域

 

今回の洪水によって影響を受けた人は16,000人に及ぶと推定されています。CAREが支援する現地のパートナー団体は、地元当局やボランティアグループと共に以下のようなニーズを報告し、緊急支援の必要性を訴えました。

●水上トラック輸送

●避難用ボート

●ウォーターポンプ

●炊き出しによる温かい食事

●避難住民を受け入れる集合センターでの食料、水、衛生管理

 

6日午後には、当局、国連、国際NGOが参加する最初の調整会議が開催されました。CAREは現地パートナー団体と連携して、必要な支援を迅速に、確実に届けてまいります。