女性と女子が「変化と平和への原動力」となり得る未来への投資を

長期化するウクライナ紛争は、大規模な人道危機を引き起こしています。

 

 

人道危機が続くにつれ、男性は徴兵により、潜在的な死への恐怖重傷に加えて、精神的苦痛にさらされています。一方で、女性たちも、収入の喪失、家族の離散、必要不可欠なサービスの提供が行き届かない中、たった一人で家族を養わなければならないなど、大変な状況に置かれています。

 

さらに、LGBTQI+や兵役に就いていない男性など、社会から疎外された人々は、基本的な支援サービスを受ける上で重大な困難に直面し、子ども達は、安全への不安や教育・余暇活動の中断により、精神衛生上の問題に苦しんでいます。

 

このように戦争の長期化、深刻化により、支援ニーズは多様化し、ウクライナの人々の心に根深い影を落としています。そして、2024年の人道支援に必要な資金は膨れ上がり、395,000万米ドルと算出されています。

 

ウクライナ各地に配置されたCAREの活動拠点と支援実績

 

CAREがウクライナ危機緊急支援活動を開始して以来、私たちは32の国内外の団体と協力。 これらパートナー団体との連携を通じて、ウクライナ全州の 100 万人以上に支援を届けてきました。特に、オデッサ、ドニプロ、リヴィウ、キーウなどの主要都市に戦略的に配置されたCARE事務所は、これら地域で活動するパートナー団体を支援することを通じて、直接的な人道支援を促進するための重要な拠点となっています。

 

今後も、私たちの支援活動の 77%を、パートナー団体との戦略的な協力・連携をもとに行うことで、支援を必要とする人々へのより直接的な支援提供に努める方針です。

 

 

ウクライナ避難民の声

 

“最初のうちは、避難所での生活はとても非日常的なものでした。同じ空間に、大勢の人がいて…。初日の夜は、一睡もできませんでした。そして、その後、数日間はとても居心地が悪かったです。

 

でも、時間が経つにつれて慣れてきて、他の避難民とも知り合いになりました。子どもたちはこの避難所で友達ができ、交流するようにもなりました。生活に必要なものがすべて揃っていたのは、嬉しい驚きでした。今、私たちはリヴィウで新しい生活を始める準備ができており、避難所でのCAREからの援助とサポートにとても感謝しています。”

避難所で生活をしているアンジェラさんより