「それが私の母や姉妹だったら、誰かに助けてもらいたいです」

©CARE/Lucy Beck

 

今後、ウクライナ危機への人道支援を拡大するために、他の援助機関や支援団体などとの様々な調整を担うCARE専門家チームの一員として、ポーランドとウクライナの国境地域に派遣されたNinja Taproggeからのレポートです。

 

ここワルシャワでは、主要鉄道駅と受付センターに難民が集まっています。ポーランドの首都は寒いですが、太陽が輝いています。ワルシャワ中央駅では様々なことが起こっています。上の階では、ウクライナからの難民が毛布の上に座っていたり、寝ている人や携帯電話を操作している人もいます。子どもたちは静かに遊んでいます。

 

また、下の階では、人々はチケットカウンターの前で列を作っています。ウクライナからの難民は移動のための無料のチケットを手に入れます。そして、多くのボランティアが水、軽食、情報を提供しています


「人々は目的地を決めています。ほとんどは、目的地に到着するための情報が必要なだけです」と、若いボランティアが私に説明してくれました。難民の人々の旅はここから始まり、プラハ、ウィーン、ベルリンへと続きます。 


ワルシャワ中央駅から車で15分のスポーツアリーナには、ウクライナからの約500人の女性と子どもたちが避難してきています。プライバシー保護のために、この避難所で写真を撮ることは許可されていません。

 

Marekはそこにいるボランティアの一人です。彼は多忙で、案内されるまで少し時間がかかりました。入り口には小さなレストランがあります。カラフルなチューリップがテーブルの上に置かれています。

 

ほぼすべての席が使用されています。アリーナの中央では、簡易ベッドで寝る人々が密集しています。マスクを付けている人はごくわずかで、「すでに新型コロナウイルス感染者が発生しています」と、Marekは私に言いました。現在のようなパンデミックの真っ只中で、難民を保護し、適切な衛生を保つことは大きな課題です

 

子ども用のプレイルームの隣には、3歳までの子どもを持つお母さんが休憩できる部屋があります。Marekは多くの現物寄付を受けていると話してくれました。ここ数日間、多くのおむつが寄付され、収納しきれていません。

 

支援物資の受付センターチームは現在、ソーシャルメディアで最も緊急に必要とされている物資のリストを公開しています。例えば今は、人々がシャワーの時に使えるサンダルが必要とされています。しかし、これは日を追うごとに変わっていきます。

 

数人の患者が正面に座っている診療室を通り過ぎました。心理的なサポートもここで提供されます夜間に特に重要な支援です。女性たちは眠りにつく前に、過去数日の間に身の上に起きた様々な困難を思い返し始めるのです。ウクライナに残さなければならなかった家族や友人のこともとても心配です。

 

Marekに「なぜここでボランティアをしているのですか」と尋ねると、「現在求職中だからです」と言いました。家でテレビの前に座り、ウクライナの恐ろしい戦争の写真を見て、何もせずにはいられなかったそうです。彼は戦争がポーランドにも及ぶのではないかと恐れています。「もしそれが私の母や姉妹だったら、誰かに助けてもらいたいです。だから私は毎日ここにいますし、どこででも支援をしたいと思っています」と言いながら、一方で将来についての不安もあるようです。

 

「仕事が見つかったら、支援できる時間は減ります。さらにボランティアの中には疲れが見える人も出てきています。今後、長期的に支援を継続するには、援助機関や支援団体による専門的な支援がさらに必要になります」

 

彼の献身的な姿に感銘を受け、彼が時間を割いて私に話してくれたことに感謝しています。ここトルバルでは、多くのボランティアが素晴らしい初期対応をしてくれています。ホテルに戻って、緊急援助チームの同僚と共有すべきことをメモします。

 

今日私が再び感じたのは、特に女性と女子のための衛生製品専門的な心理サポートが、今後数週間と数ヶ月で不可欠になるということです。