小さく産まれた子どもと家族の会「一歩」(埼玉県)さんより報告書が届きました。

               小さく産まれた子どもと家族の会『一歩』 (埼玉県)

        令和5年度 活動報告書 (令和 5年 4月から 令和 6年 3月まで)

 

《活動目的》

*2500g未満 で産まれた低出生体重児を育てているご家族の情報交換や思いを共有する場所を作ること

*低出生体重児について 地域 に住む 方々 や母子保健に携わる方々など当事者以外の方へ 、 その存在を発信する

  ことで、 地域社会 全体で理解を深めていくこと

 

《活動内容》

*交流会の開催

  オンラインと対面での交流会を実施

*埼玉県版リトルベビーハンドブックの運用方法に関する アンケートを集計し資料として埼玉県庁へ 提出

*世界早産児デーのイベントとして 写真展の開催

*取材の対応

*全国のリトルベビーサークルの代表者ミーティング

*JOIN(日本 NICU家族会機構)への参加

 

《令和 5年度活動報告 》

*4月 16日 総会

*4月 23日 上尾グラン育自ネットワーク総会出席

*5月 2日 埼玉県立大学大学院の学生研究 に インタビュー 協力

*5月 15日 JOIN(日本 NICU家族会機構) の一員として 学会発表

*5月 21日 オンライン交流会 参加者 4家族

*6月 11日 対面交流会 参加者 10家族 計 36名 (専門職者、サポーター含む)

*8月 20日 オンライン交流会 参加者 7家族

*10月 8日 対面交流会 参加者 9家族 計 26名(専門職者、サポーター含む)

*11月 10日 11日 世界早産児デー写真展 (イオンモール上尾で開催

*2月 14日 オンライン交流会 参加者 5家族

*2月 17日 役員親睦会、ミーティング

 

[世界早産児デーイベントの様子と開催しての感想 ]

11月 17日の世界早産児デーに先立って、 「 一歩 」 では 11月 10日、 11日に、 「小さく生まれた赤ちゃん写真展」

を開催しました 。

「一歩 」 としての写真展は3回目、今回 初めて のイオンモールでの開催となり、 2日間で 500人以上の方にご来

場いただきました。

このイベントを知っていて、遠くからご家族で足を運んでくれた人、医療機器を担いで会いに来てくれた人もた

くさんいました。また、イベントのことを知らなかったけど、たまたまお子さんとイベント会場を通った早産児

ママさんもいて、「そうそう、うちの子もこうやって保育器の中で手を握ってくれて……」

「今、大きくなって、受験生で……」と、過去のこと、今のこと、沢山お話をしてくれました。

 

私が印象的だったのは、熱心に展示をじっと眺め、涙してくれた男性。

「治療してようやく授かった子が今お腹の中にいます。高齢出産なので心配ですが、ただ無事に生まれてきてほしいと思ってます。こんなに小さく生まれて頑張ってきた姿を見て、感動しました。そして、こういう家族会があることを知れて良かったです」とおっしゃってくれました。きっと素敵なお父さんになるんだろうなと、一歩のメンバーの心も暖かくなりましたのメンバーの心も暖かくなりました。

 

今回、高校生や学生、社会人など小さく生まれて大きく育った方々の展示もたくさんしました。

会場にはそんな、「大人になった元リトルベビー」達も集まりました。

 

たまたま通りすがった「実は早産だった」10代、20代の方や、小学生のお兄さんお姉さんもやってきて、元気な姿を見せてくれました。中には、ご自身がリトルベビーで産まれたお母さんにもお会いできて、「大丈夫、私2人産んだから!!子供達私より大きくなったよ」と私たちを元気付けてくれました♪

 

 

一歩を通して早産児のママたちが繋がれたように、早産で生まれた子どもたち自身も、繋がりや居場所をつくっていけたら良いなぁと思いました。

初めてのショッピングモールでの開催、人のたくさん通る場所ということで、展示の準備の段階から足を止めて見てくれたり、話しかけてくれる人もいました。

 イベントを知らないけどたまたま通りかかって足を止めて見てくれる、そこで世界早産児デーのこと、リトルベビーのことを知ってもらえる。それは私たちが今回ショッピングモールで開催したかった一番の目的であって、その思いが形になっていることを実感することができました。

 

早産について知らない方や関心の無い方にも目の触れる場所での写真展、開催する前はかなりドキドキしましたが、蓋を開けてみたら、ママ達だけでなく、子ども達にとっても、自分の頑張りを確認できる素敵なイベントになったと思います。

 

早産で生まれ頑張っている子ども達のことを知ってほしい。成長や発達がゆっくりでも、それを「頑張る姿」と認め、優しく見守ってほしい。そんな「一歩」の願いが少しでも届いていたら良いなと思います。

 

「一歩」は、みなさまのご支援にささえられ、5周年を迎えま周年を迎えましたした。本当に、ありがとうございました。

 

 

※家族会「一歩」の設立年月日  令和 2年 2月 1日