活動報告 東京都(北区)のリトルベビーサークルより

 【活動報告書】

北区 Nっ子の会(東京都)

代表 伊藤麻友

団体概要

低出⽣体重児(2,500g未満で出⽣)、早産児(在胎週数37週未満)、⽣後すぐに治療が必要等で、NICU・GCUで過ごしたお⼦様(Nっ⼦)のご家族、Nっ子育児に関心がある方誰もが参加できます。2017年8月より、東京都北区にて、地域の子育て支援NPOや、産婦人科・GCU・小児科勤務経験のある助産師さんの協力をいただきながら活動しています。北区在住でない方の参加も、大歓迎。

 

◆活動の目的

・仲間と繋がり、気持ちの共有・情報交換を通じ、心が軽くなる居場所づくり

・地域での孤立防止(仲間の繋がり、育児支援団体の紹介など)

 

世界早産児Day記念 東京コラボ交流会の報告

世界早産児デーを記念して、リトルベビーサークル「みらいbaby」(東京都)と共に、リトルベビー家族が、これまでを振り返り、成長を喜び合い、また、リフレッシュすることを目的に、コラボ交流会を開催しました。

 

 

1) 開催日時

   2022年11月6日(日)

2) 場所

 日本橋公会堂

3) 来場者数

 リトルベビーファミリー:7組

 先輩リトルベビー:2人

4) 開催内容

・先輩リトルベビー(社会人、高校生)

によるトークセッション

・座談会

・リラックスタイム

(座ったままできるヨガストレッチ)

5) 開催内容詳細

●先輩リトルベビー トークセッション

先輩リトルベビー(社会人、高校生)が自分の成長の過程、リトルベビーであったことをどう捉えているか、また、先輩リトルベビー(高校生)の親御さんから当時の気持ちをお話いただきました。看護師として働いている先輩は、リトルベビーでなかったら、医療従事者にはならなかったとのこと。自らの経験を生かして、小さく生まれたお子さんの発達をサポートしていきたい、という夢を語ってくれました。ゲストスピーカーの高校生は、自分の好きなことを極めていきたい、自らの経験を発信して同じ境遇の方の役に立ちたいと夢をシェアしてくれました。

 

●座談会

月齢に応じて、2グループに分かれました。気になる話題がたくさん時間はあっという間でした。幼稚園入園にあたって、その子に合った教育環境、家事育児分担、成長ホルモン治療等の話題が出ました。

 

<ヨガストレッチ>                    <先輩リトルベビーと赤ちゃんの対面>

 

 

【参加者の感想】

・(ゲストスピーカーの話より)親御さんが、たくさん褒めてくれた、ここまで大きくなって奇跡の子だと、大切に育ててきてくれたことが伝わってきた

・子どもが生まれてから時間が経って子どもに怒ってしまうこともあるが、改めて初心を思い出したい、我が子に前向きな声かけをしていきたい

・子どもの可能性を信じていきたい

・先を行く先輩の姿は希望、勇気をもらえた

・同じ境遇の方に合って、一人ではないと思えた

といった、ポジティブな感想をいただきました。

 

6) 所感

リトルベビーということは自分にとって何か特別なことはなく、「アイデンティティになっている」と、ゲストスピーカーのお2人が生き生きと話しているのが印象的でした。また、今でも当時お世話になった看護師・先生に会いに行くと、成長を喜んでもらえる、家庭以外でも成長を一緒に喜んでくれる人がいるのが嬉しい、色んな方に助けてもらった命なので「命の尊さを感じる」という言葉に重みを感じました。親としては、小さく生んだことがハンディになってしまっていないか、自分を責めてしまいがちですが、リトルベビーの先輩の言葉と、これまで歩んできた姿・未来へと進む姿から、勇気をもらえたという感想が多く出て、参加者・主催者共に背中を押してもらった時間になったと感じています。

 座談会では、普段はなかなか周囲に相談できないことを、思いのままに話せ、時間があっという間に経ちました。不安は定期的に吐き出し、悩み解決へのヒントが見つかる、気持ちが軽くなる場づくりを継続していきたい、と気が引き締まります。

 ヨガストレッチは、元ヨガ講師のリトルベビーママがこの日のために特別メニューを考えて、行ってくれました。子どもが生まれた当時や未就学時期は悩んでいたけれど、今は自分の経験が誰かの役に立つのであればと参加者に寄り添い、ヨガレクチャーを通して頑張る親御さんのリフレッシュになればと引き受けてくれ、優しいバトンの輪が広がっていくことも嬉しく思いました。

 

【御礼】

リトルベビー、Nっ子に心を寄せてくださる皆様の応援がとてもありがたく、心より感謝申し上げます。集いに参加する方の多くは、周りに同じような境遇の方がいなくて、不安を抱え、勇気を出して来てくれているんだなと感じます。集いを必要としてくれる方がいることを励みに、活動を続けていきたいです。いただいたサポートは、今後も大切に使わせていただきます。

 

以上