©CARE/Roman Yeremenko
2022年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻してから、7カ月余りが経ちました。終わりの見えない戦争が続く中、国外へ避難するため国境を越えた人は1,300万人を突破し、国内でも697万人以上が故郷を追われています。
国際NGO「CARE」はこれまで、ウクライナ国内で活動するパートナー団体と共に迅速な支援活動を進めてきましたが、事態の長期化と必要とされている支援の広範さに対応するため、この度、リヴィウにCAREウクライナ事務所を設立しました。また、東部のヴィニツィアに出張所、ポーランドのジェシュフに越境拠点を置き、連携して活動を行ってまいります。
常駐する27人のスタッフは、引き続き現地のパートナー団体やネットワークと協力しながら、困難を抱える人々のニーズに寄り添ったサポートを提供します。また、現在抱えている、下記のような課題解決に取り組みます。
・特に戦闘が活発な地域(東部および南東部)への支援提供制限
・現地パートナーとスタッフの調整
・シェンゲンおよびウクライナでのビザ取得
・各地域での難民対応のキャパシティの限界
・国内避難民を支援する、地元のスタッフやボランティアの燃え尽き症候群
・登録と銀行口座の取得
戦争の長期化に伴い、心身共に疲弊している現地の人々を支えるため、より近い場所から、これまで以上に総力をあげて支援活動を行ってまいります。
そして、緊急支援から復興支援に至るまでの長い道のりは、皆さまからのご寄付に支えられています。今後とも、継続的なお力添えを、何卒宜しくお願いいたします。