11/29、大阪公立大学大学院「都市基盤計画特論」(吉田長裕准教授)の
2回目の授業があおぞら財団で行われました。
今回は西淀川・公害と環境資料館エコミューズの見学、
市民参加に関するワークショップと公害患者さんのお話です。
最初に、資料館エコミューズを見学。
淀川大気汚染裁判に関する資料、公害被害の様子を伝える資料、
昔の西淀川に関する地域資料など興味深そうに見ていました。
次に、ワークショップ「あなたの街の環境を変えるには?」。
環境対策をダイヤモンドランキングで考えました。
同じ学科の学生さん同士でも意見がかなり異なり、
価値観をすり合わせて一つの意見にまとめる難しさを体験してもらいました。
短期間で結果を出すことを重視する班、交通に対する規制を
重点的に取り組む班といった具合に、班によって重要視する政策がわかれました。
ワークショップ「あなたの街の環境を変えるには?」議論が白熱
その後、場所を姫里ゲストハウスいこねに移動。
このゲストハウスは西淀川公害裁判の弁護士でもある井上善雄さんから
地域のためにつかってほしいとの思いから、提供していただいた場所で、
セミナーハウス等として活用しています。
公害認定患者の須恵さんからお話をお聞きしました。
須恵さんは温泉で有名な有馬出身で、
西淀川に移住してきて大気汚染よって慢性気管支ぜん息になりました。
公害病として認定された頃、旦那さんが失明され、二つの困難が家族を襲い、
大変な苦労を経験しました。今もぜん息は完治するということはなく、
お薬で対処されているそうです。
趣味の民謡と三味線が生きがいと嬉しそうに話されました。
公害被害について語る須恵さん
公害患者さんのお話に聞き入る受講生たち
次回はタンデム自転車でのフィールドワークと西淀川区役所の方のお話を聞きます。こうしで学んだ内容をもとに、最後には西淀川に対する提案を発表する予定です。西淀川での学びがどんな形で生かされていくのか、楽しみです。
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「都市基盤計画特論」が西淀川をフィールドに授業を行うになってから3年目です。
2022年度 大阪公立大学 授業「都市基盤計画特論」における西淀川区でのプログラムは下記のようなスケジュールで行う予定です。
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あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを
取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。
SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、
現地で学んでみませんか?
あおぞら財団の授業、研修に興味のある方はこちらをご覧ください。
研修受け入れ(あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館 エコミューズのページに飛びます)http://www.aozora.jpn.org/ecomuse/annai/kensyu