2023年2月にトルコ南東部で発生した大地震から約1年と半年。地震の被災地では、夏になり気温が40℃から45℃まで上昇し、非常に強い日差しが続いています。テントやコンテナが直射日光を浴びると中はサウナのように熱くなり、扇風機やエアコンが付いたコンテナも多くないため、その中で生活することは困難です。しかし、外に出ても避難所には日陰がありません。そこで、AARは2024年4月から7月にかけて、直射日光を和らげる日よけシートを配付しました。合計1,420枚(5,680人分)を配付し、多くの被災者の暑さ対策に役立てました。
直射日光を避けるための日除けシートを設置するAAR現地職員=トルコ南東部アディヤマン県で2024年4月25日
また、長引く避難生活では、同じ被災者同士が苦しい生活の中で想いや情報を共有し、支え合えるコミュニティの存在が非常に重要となります。AARでは、コミュニティ形成の一助となるよう、村の共用スペースに木製椅子付きテーブルを48台整備し、被災された方々が気軽に集える場所を提供しました。また、公立小学校11校に、子どもの遊び場を整備し、約7,000人の子どもたちが安心して過ごせる場所を提供しました。
被災した村の共用スペースに設置された木製椅子付きテーブル=2024年7月18日カフラマンマラシュ県で2024年7月18日
被災地のニーズは季節や経過する時間によって変わっていきます。AARは今後も被災された方々のニーズと想いに寄り添いながら支援を続けてまいります。
AARが整備した遊び場で遊ぶ子どもたち= アディヤマン県で2024年6月28日