第1回経常助成の支援先団体の活動報告について②~NPO法人子どもの育ちを応援する会~

【事業名】「縁」の場所プロジェクト

 

【助成事業の実施内容(①時期・②実施内容)】

①6月4回、7月7回、8月6回、9月7回、10月7回、11月4回(17日まで)全35回

②子どものリビング(子ども食堂、夕方の学習支援付子どもの食堂)

 主に食材費のために使わせていただいています。

 

【助成事業の実施内容(よかった点・課題・改善点など)】

少人数制の困窮家庭支援のための子ども食堂になっています。行政から情報提供のあった家庭で、DVにあっているご家庭もつながってきました。資金面で開催規模を縮小することなく、安定して開催ができるためだと感謝しています。

対象者の枠を広げたい(利用者を増やしたい)と考えていますが、現時点で周知に力をいれる時間ができず、課題となっています。

今、支援にあたってくれている大学生ボランティアとのMTGで、周知などにも学生の力をいただきながらチャレンジすることを視野にしています。

>課題

当初予定していた場所の改築費が捻出できず、改築を断念し、場所を活動拠点場所に移行し、事業を実施しています。ヤングケアラーである高校生以降の子どもたちとボランティアとしてつながり、大人と同じ目線での子どもの支援を行っています。

大人にはできない、当事者ならではの声かけなども見受けられ、子どもたちも共感されることが心地よさそうに見えます。

 

【担当者所感】

初めてくる子どもからは不安からか「早く帰りたい」といった声も聞かれます。一人で新しいグループに入るストレスはとても大きく、馴染むまで時間のかかる子どもはそこから不登校へつながることも見えてきました。少しのサポートと声掛けで、通うことへのハードルが下がる経験が「できた」体験にもつながっていると感じました。

「今日ご飯何?」「今日のご飯当てるね」と嬉しそうに食事のことを口にする子ども、「食べられる時に食べないと食べられなくなる」といって自分の満足する量がわからなかった子どもが、「もう少しご飯少なくして」など自分の量がわかるようになること。

私たちが支援と称して配っているカップラーメンに慣れすぎてしまい、偏食につながり人が調理するものが食べられない子どもなど、知らなかった部分も安定した開催の中で見えてきました。

 

【寄付者の皆さまへのコメント】

「給食では食べたことあるけど、作れるんだ」子どもから子どもの好物の3色丼が出た時の言葉です。母親が高次機能脳障害のため、困窮家庭とまではいきませんが、生活能力が低く、父親は長距離のトラック運転手のため、平日はほぼ家庭にいない状況で、家庭の把握ができておらず、母親への生活費も十分にわたっていません。来ることができない場合はお弁当につめて届けることもできました。それもこれも、安定した予算があったからです。

 

【活動写真】

活動の様子①活動の様子②