第1回経常助成の支援先団体の活動報告について①~NPO法人がんばろう福島、農業者等の会~

【事業名】農業だからこそできる。新鮮な農産物を困窮世帯に直接届けるプロジェクト

 

【助成事業の実施内容(時期・実施内容】

6月 シングルペアレントを支援するNPO法人(郡山市)、女性を支援するNPO法人(福島市)と連携し、貧困の現状と食糧支援を必要とする家庭の凡その数について情報を収集する。

7月 上記のNPO法人が持つ生活困窮者の情報から、福島県内(主に福島市、郡山市)在住の50世帯への食糧支援を決定する。

8月 配送スケジュールについて決定する。

9月12日 上記NPO法人(福島市)から提供いただいた貧困家庭10件へ食糧を配送。

  20日 上記NPO法人(郡山市)へ20件分の食料を配送。個人情報保護の観点から、配送先のNPO法人が配送作業(伝票作成と発送願)を代行。

  27日 上記NPO法人(郡山市)へ20件分の食料を配送。以下同文。

10月 インスタグラムによる広報活動

 

【助成事業の実施内容(よかった点・課題・改善点など)】

確実に困窮家庭へ支援が届くよう、他NPO法人と協力することで、確実に困窮家庭へ支援を届けることができた。支援内容についても、当NPOの強みである農家との繋がりを十分に生かし、新鮮な米、野菜に加え果物を送ることができた。女性スタッフの「仕事と子育てをしながら家事に奮闘するひとり親の方に送るのであれば、手元に届いてすぐに調理に取り掛かれるものが同梱されていると喜んでくれるはず」という意見から、カレールーや炊き込みごはんの素も同梱し細かい支援ができたと自負する。

 

【担当者所感】

食糧支援を行う過程で、協力NPO法人からひとり親家庭のリアルな現状を聞かせていただいた。食糧を届けた家庭からいただいたお礼の手紙などでは、「果物は普段買えないので、子供たちは梨をいただいたことが嬉しくて食べずに飾って拝んでいます」「生活費を切り詰める毎日の中、このような品が届き感動しました」など、困窮している様子が見て取れた。多くの食品や物に溢れた普段の生活ではそのような家庭の存在が目に見えるわけではなく、しかし確実に存在する。今回の食糧支援は困窮家庭への一時的な補助にしかならないが、このような支援を一回限りで終わらせて満足するべきではないと感じる。今後も可能な限り継続的な支援を行うべきである。

また、今回の事業では達成目標の一つとして『③持続的な支援を可能にするために、支援を受ける方々が農作業を手伝えるような仕組みを導入する』ことを目標としていたが、これに関しては農作業に従事するスタッフとの連携や仕組みづくりが複雑で実現には至らなかったことは反省すべき点である。

 

【寄付者の皆さまへのコメント】

寄付者の皆様の温かいお気持ちのおかげで多くの子どもたちへ新鮮な野菜、果物を届けることができました。保護者の方々や子どもたちから私ども宛に驚くほど多くの感謝の声が届いていますが、これらのお言葉は寄付者の皆様へ向けられた言葉でもあります。私たちが感じた達成感を、保護者の方々のお声から感じ取っていただき、共有できればと思います。この度はご寄付をいただき誠にありがとうございました。

 

【活動写真】

活動の様子①活動の様子②活動の様子④活動の様子③