大阪公立大学「都市基盤計画特論」第2回(12/19)

大阪公立大学大学院の講義「都市基盤計画特論」(吉田長裕先生)の一環で、受講生5名が西淀川をフィールドに学びます。授業では4回にわたって西淀川に来る予定ですが、12月19日にその第2回が開催されました。

 

 

 

まずは前回に続いて、フィールドである西淀川のことを知るために、タンデム自転車に乗って大野川緑陰道路を走りました。途中、大野川緑陰道路沿いにあるインフラについて諸所で解説が行われました。

朝はやはり寒かったですが、自転車を漕いでいると次第に体が温まってきました。

 

(参考:タンデム自転車を使った西淀川フィールドワーク|あおぞら財団の研修・教育のページhttp://aozora.or.jp/kougai_lecture/tool/tandem_bicycle/)

 

タンデム自転車の乗り方と大野川緑陰道路の歴史についてレクチャー

 

大野川緑陰道路の下には洪水を防ぐための排水トンネルがあります(写真右が縦穴)

 

ごみ焼却施設と、その熱を利用した温水プール

 

 

 

この自転車でのフィールドワークには、中国の環境NGOで活動されている4名も一緒に参加しました。この方々は、「日中環境問題サロン2023(12月17日開催、あおぞら財団主催)」での講演を含め、日本の環境や防災に関する視察・研修をするために日本に来ています。

 

水防碑の前で水害の歴史について解説した後、淀川河口部へ行って工業地帯や西淀川のまちなみを概観しました。

 

留学生の大学院生が通訳をしてくれました

 

水防碑の裏面には西淀川の水害に関する説明があります

 

付け替えられた淀川やこの堤防も治水対策の一環です

 

 

 

あおぞらビルに戻ったあと、今後の提案に向けたワークショップが行われました。まずは西淀川区の概要についての講義が行われました。

 

人口、産業、土地利用などの視点から西淀川を見てみます

 

 

 

その後、これまで得てきた西淀川区の情報をもとに、都市基盤に関する提案を行うためのアイデア出しが行われました。

まずは各自で付箋にアイデアを書いて、全体に発表しました。出てきたアイデアに近いものを書いた人は、同時に発表してもらいました。いくつかのアイデアが出ましたが、特に「人と人が交流できる場や空間」「安全・防災」といったテーマにみなさんの関心が高くなっていました。

 

意見をすり合わせ、現状の課題や対策案をまとめていきます

 

 

 

次回の講義では、市民参加に関するワークショップと、西淀川区役所へのヒアリング調査が予定されています。

様々な視点から地域の課題を捉え、よりよいまちを作るための提案を行う、みなさんの挑戦はまだまだ続きます。

 

 

 

 (あおぞら財団アルバイト・小松)

 

あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、現地で学んでみませんか?

 

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