ミャンマー難民キャンプで感染阻止に取り組むスタッフを紹介します

「ヒーローは、危機に際して現れる」と語るのは、ダス副所長。
ダス副所長は、CAREバングラデシュで、ミャンマー難民支援の指揮を執っています。彼のリーダーシップの下、コックスバザールのミャンマー難民キャンプで新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、以下、7名のスタッフが懸命に取り組んでいます。
ダス副所長


Ayesha Siddikaは、この3週間、休みなく、難民キャンプ内の各コミュニティを巡回し、疲労が顔に出ています。家族はとても心配していますが、Ayeshaを引き留めることはできません。彼女の意思は固く、たった1件でも新型コロナウイルス感染の陽性が出れば、キャンプ内の大惨事につながってしまうので、それを阻止しようとしています。ソーシャルワーカーのAyeshaは、世界最大規模の難民キャンプで、性に基づく暴力の防止に取り組んでいます。


Ayeshaと同じ志を持つTayeb Ali Parmanikは、33,000人以上の人々が暮らすキャンプの運営を担っています。難民の人々が、確かな情報を得て、安全に過ごせるよう尽力しています。もっと家族との時間を持ちたく、障がいを持つ子の話になると言葉に詰まってしまうTayebは、任務を投げ出すことはできません。キャンプの運営が滞りなく行われるよう調整を続けています。


人々が家族のぬくもりに触れ安心しているとき、事業担当のAnne Dawsonは、難民の人々の状況を改善すべく、連日徹夜で、事業を継続するための資金を得るために事業計画書を起案しています。Anneは、英国にいる家族や友人ことを心配し、新型コロナウイルス感染が疑われ、隔離されている友人のために祈っています。


水と衛生の事業を統括するAzizul Haqueは、毎朝早く自宅を出ます。難民の人々が安全な水にアクセスでき、衛生施設がきちんと維持されているか、除菌がきちんとなされているかを確認しています。非常に密なキャンプでは、この仕事は容易いことではありませんが、Azizulは、前線に立って、チームを率いています。


総務部長のKanika Rani Mitraは、家族、特に娘のサポートを得ています。彼女の前向きな姿勢は、オフィスを明るくし、セキュリティ担当としても個人用保護具の研修を行い、スタッフの安全を守っています。


技術面を担当するJohora Rimaも、スタッフのコミュニケーションの調整や事業運営の課題を解決するのに欠かせない存在です。スタッフみな、弱い立場におかれた人々に支援を届けるという団体のミッションのために、一致団結しています。


性に基づく暴力を防止するための事業を総括するAnkhi Baruaは現在、妊娠4か月。自主隔離をし、自宅勤務を行っています。家族と連絡をとりながら、時々運動もし、心身のバランスを保ちながら、出産に備えています。


どのスタッフも、前線に立つ不安を感じながらも、家族や同僚の力強い支えにより、難民キャンプ内で感染を起してはならないと懸命に取り組んでいます。このようなスタッフがいるからこそ、CAREは、前線で活動し、最も弱い立場におかれた人々に支援を届けることができています。彼らは、CAREのミッションの生きる証です。彼らこそ、このパンデミックという先の見えない渦へのレジリエンスを示しています。

 

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