野菜栽培に取り組む裁縫教室の寄宿生たち

育てている野菜に水をやる生徒

写真: 育てている野菜に水をやる生徒

 

 

裁縫教室の寄宿生たちが野菜栽培に取り組んでいます。なにゆえ?と思われる方も多いと思いますが、これもコロナウィルスの影響と言ったら驚かれるでしょうか?

 

寄宿生たちは遠く親元を離れてこの裁縫教室で学んでいますが、もちろん食費がかかります。ところが、コロナウィルスの影響でどの家も家計が苦しくなっており、子どもたちの食費さえ払えなくなっている家があります。

 

そこで寄宿生たちは、親の負担を少しでも軽くしようと、自分たちで野菜づくりに取り組み始めたのです。見ていてなんともけなげです。

 

彼女たちは台所裏のちょっとしたスペースに畑を作って、そこでチャイニーズキャベッジというタンザニアの白菜に似た野菜を栽培しています。

 

カウンターパートのTEACAもそんな彼女たちに、少ないスペースでたくさんの野菜を収穫することのできる方法を教えてあげています(下写真)。いまでは寄宿舎の敷地に、この袋がスラーッと並んでいます!

 

たくさの野菜を収穫できますように!

写真: たくさの野菜を収穫できますように!

 

 

タンザニアではワクチンも政府がこれからどうしようかと検討をしているような段階で、コロナウィルスによる家計への影響はまだまだ続きそうです。

 

当会もTEACAと話し合い、学費を値下げするなどの策を講じていますが、早く彼女たちが食事の心配をしなくて済む環境に戻ってくれることを願っています。