2年目となるコロナ下での大雨季植林

ンガンジョーニ村での村人たちによる植林の様子

写真: ンガンジョーニ村での村人たちによる植林の様子

 

今年も現地カウンターパートTEACA(Tanzania Environmental Action Association)によるキリマンジャロ山麓での大雨季植林が始まりました。コロナ下で取り組む2年目の大雨季植林となります。植林では感染防止のために村人同士があまり密集することがないようにしなければならず、昨年は日にちを分散して実施しました。しかしその結果、大雨季期間中に植林を完了することができませんでした。

 

今年も状況は同じなのですが、昨年と違うのは、天候不順と種子の発芽不良のために十分な苗木が確保できていない点です。結果的に植林が大雨季を終わっても続くということはなさそうです。

 

植林が実施されたのはキリマンジャロ山麓のテマ村、マヌ村、ンガンジョーニ村の3カ所。各村とも1回の植林に参加する村人の数が50人を超えないように注意して取り組みました。

 

植林地の状況はそれぞれ異なっており、テマ村は過去の大雨で発生した土砂崩れ跡地への植林で、これはここ数年、山麓各所のため池で実施してきた、堰堤崩壊防止のための植林と同じ流れにあります。マヌ村は昨年、森林火災で被害に遭った植林地への再植林、ンガンジョーニ村は山裾の半乾燥地にある丘の緑化を目指した植林になります。

 

各村での植林は6月下旬まで続けられる予定ですが、5月中旬現在での植林実績は下表に示す通りとなっています。毎年大雨季には1万~1万5千本の植林に取り組んでいましたが、今年は苗木不足のために1万本を若干下回る結果となりそうです。

 

今年は地域連合HAKIMAMAによる大雨季植林も始まりました。今後キリマンジャロ山での育苗、植林は、TEACA、HAKIMAMAの連携、協業のもとに実行されていくことが望ましいと考えており、できれば来年の大雨季には実現できるよう取り組みたいと思っています。

 

一方、コロナ下での植林作業は日数が伸びて大雨季中に終われなくなる可能性があり、育苗数を絞るべきか、リスク分散のために外部調達も考慮すべきかなど、本当に判断が難しくなっています。

タンザニア・ポレポレクラブ

作成日時: 2021/06/19 11:09

寄付プロジェクト: よみがえれ、キリマンジャロの森!