写真: 発芽率が悪く苗木が育っていない
今年も大雨季植林の季節がやって来ました。
今日はその第一弾となる植林がキリマンジャロの村で取り組まれています。
しかし今年の植林は、じつはかなり厳しい状況に置かれています。というのも、計画通りに苗木を育成することができなかったからです。コロナの問題もありますが、それより播種した各樹種の発芽率がとても悪く、ミツバチの森づくりのために導入した蜜源樹にいたっては、これまでに600ポットに播種して発芽ゼロ。確かに発芽率の悪い樹種ではありましたが、よもやゼロとは。。。
写真: 発芽率が悪く苗木が育っていない
なぜ揃いも揃って発芽率が悪いのか原因はよく分かりませんが、一昨年、昨年と続いた異常降雨のせいで、採取した種子の品質にも影響が出ていたのかも知れません。
発芽率改善のためには「ジベレリン液に種を浸漬」、「種を冷蔵保存」などの助言もありましたが、さすがに村でそれは無理です。
また昨年、今年と樹木の開花状況も悪く、新たな種子採取にも苦労していることから、今年以降の育苗も問題を抱えることになりそうです。
何とかしなければと頭を悩ませていますが、種子選別を厳しくして、水浸漬などローカルな手段で克服していくしかなさそうです。また近隣からも情報を集め、発芽率に影響の出ていない樹種への思い切った転換も考慮する必要があるかも知れません。