コロナ禍において、ますます高まる「ラファエック」の必要性

 


この1年間、コロナ禍に加えて、50年に1度と言われる甚大な豪雨災害にも見舞われた東ティモールですが、私たちCAREは、日本の支援者の皆さまからのご支援も得て、3回にわたり、子どもたちと教師、計57万人、そして農村地域を中心に計29万世帯に対して、学習雑誌を配布することができました。

 

また、昨年からの続くコロナ禍において、国内では度々ロックダウンや厳しい移動制限が敷かれる中、インフラ整備が極端に遅れている農村地域に暮らす人々は、これまで以上に情報や社会的なサービス、そして教育などへのアクセスの機会から遠ざかる危機に直面していました。

 

そのような中、東ティモール全13県での学習雑誌の配布を中心に、ウェブサイトやFacebookなども活用して教育コンテンツや生活に必要な情報を提供する意義は、ますます高まっています。

 

特に、新型コロナウイルスへの感染予防のための正確な情報を伝えるための媒体としても、重要な役割を担い、例えば、石鹸を使用した手洗いやマスク着用の励行など、衛生啓発にかかるコンテンツも多数掲載し、発信を続けています。

 

さらに、豪雨災害の際には、過密状態が懸念される避難所に身を寄せる子どもたちに、ラファエックを配布。読み聞かせや読書会なども企画して、感染予防を啓発するとともに、子どもたちの心のサポートも行いました。