兵庫県立尼崎小田高等学校で2年生の授業に参加しました!

 

昨年11月に引き続き130日に、兵庫県立尼崎小田高校にて、子ども虐待予防教育の出前授業「ティーンズAPCA」を実施しました。今回は、看護医療・健康類型「看護医療基礎」受講の2年生27名の生徒さんが対象でした。

 

まず、当協会の活動について紹介し、次にクイズ形式の質問に答えてもらう形で子どもの虐待はとても身近な問題であることを確認しました。続いて、児童虐待防止法が成立した経緯と虐待の種類などを説明し、そこで45人でのグループワーク。協会作成の冊子「『子ども虐待』について学ぼうとしている皆さんへ」より抜粋した2事例を読み、事例に登場する家庭が抱える問題点について考え、解決に有効な手立てを挙げていくという手順で行いました。後半、各グループで話し合われた意見を発表してもらいました。困難な中で子育てする保護者の思いを汲み、公的なサービスを利用する提案が次々と出てきました。事前に担当教諭より、虐待に関する授業は初めて受講すると伺っていましたが、こちらの話をしっかりと受け止め、真剣な話し合いがなされたことが印象に残りました。

 

虐待が起こる要因や背景の確認をした後、「支援者」とはどのような立場・役割の人かという説明の時には、スタッフが出会った家庭的にしんどさを抱えている子どもの状況や、その子どもたちに「支援者」がどのような関わりを持っていたかについて話をしました。そのような支援者になるにはもちろん、自分自身が一人の大人として生きていくためにも必要な4つの自立(社会的・経済的・精神的・性的)についても伝えました。

 

事後の感想アンケートには、「自分も困った人を支えられるような人になりたい」という心強い言葉も寄せられていました。高校での益々の学びを糧に、その思いをいつか実現してほしいと願ってやみません。生徒の皆さん、先生方、素晴らしい時間をありがとうございました。

 

 

 

子ども虐待予防授業「ティーンズAPCA」についてはこちら

 

http://www.apca.jp/prevention/childsupport

 

「『子ども虐待』について学ぼうとしている皆さんへ」のご紹介はこちら

 

http://www.apca.jp/prevention/publication