兵庫県立尼崎小田高校3年生とティーンズAPCA(テーマ「子どもの虐待」)

11月12日、兵庫県立尼崎小田高等学校にて看護医療・健康類型「看護医療総合」受講の3年生28名の生徒を対象に、5・6限を使って子ども虐待予防教育の出前授業「ティーンズAPCA」を実施しました。 5時限目:最初に当協会のNPOとしての活動を説明、スタッフは、大学職員、人権啓発活動などの仕事をしつつ活動をしていると自己紹介。 スライドでクイズ形式の質問に答えてもらいながら、子どもの虐待は他人事ではなくごく身近にあること、背景には様々な理由があること、虐待する人も悩みを抱えていること等に気づいてもらい、虐待の種類などの解説後、数人ずつでのグループ活動に充分な時間を取りました。グループごとに、協会作成の冊子「『子ども虐待』について学ぼうとしている皆さんへ」の中から事例を選択して、読み、考え、問題点について考察することとしました。

(休憩時間10分間も、静かに過ごす子、廊下に出る子、別の勉強をする子と様々。)

 

6限目:各グループで互いに自分の考えを発表。この学び方にとても慣れているように
見えました。しっかり意見交換をして、まとめあげ、その意見を全体にシェアしてもらう時も、すぐ発表者が決まり、わかり易い発表を聞かせてくれました。聞くと保健師志望、社会福祉士志望との声が聞かれ、さすがに専門的な学びを重ね、ゲストティーチャーからも多くの知識を得た皆さんであると再認識しました。
最後に虐待が起こる要因や背景について総務省調査のグラフも示しつつ解説。そして「困ったことがあれば、最も大切なことは周りに助けを求めても良いこと。信頼できる友達、大人や専門家に支援を受けても良いことを覚えておいて下さい。」また「近い将来大人になり家庭を持つ選択をした時、4つの自立(社会的・経済的・精神的・性的)について知っていてほしい」とも伝えました。自分の事としても、支援者としての職業に就くとしても、何か今回の出会いがお役に立てたら嬉しいです。
生徒の皆さん、先生方素晴らしい出会いをありがとうございました。