「困難を抱える子どもの理解と対応」連続講座スタート

高等学校への授業参加を柱に始まったこのプロジェクトは、「教師・NPO意見交流会」の開催を中心に、教育の現場で虐待予防授業に取り組んでおられる先生方との出会いを作り出し、その交流の輪は、小学校~高等学校までの先生方にまで広がってきました。 今年度は、こうした取り組みに関心のある教員や子どもの支援に係る方々と共に学ぼうと、「困難を抱える子どもの理解と対応」3回連続講座を開催することとなりました。 児童虐待防止月間の初日でもある11月1日は、その第1回として、児童養護施設武田塾の村上佐智子氏(臨床心理士)と松木於秀氏(児童指導員)を講師に「子どもの心の発達支援~その話の特徴と支援の留意点」というテーマでお話を伺いました。(参加者20名)学校には様々な事情を抱えた子どもたちが通っています。虐待を受け施設に措置され学校の転出入を余儀なくされる子どもたちもいます。子どもたちが施設でどんな暮らしをしているのか、職員の方々は子どもたちをどう理解し、どんな対応をしているのか、を話していただき、学校での子どもたちの様子についてもより深く理解する機会になったのではないかと思います。

 

また、参加者の賛同を得て「虐待予防教育を考える会」を発足することになりました。今後、虐待予防教育に関心を持つ皆さんにより主体的に関わっていただき、情報交換や共に学ぶ場づくりなど、より実りあるものにしていきたいと考えています。