高校生にアンケート・インタビュー

学期末テスト前後の忙しい時期に交流のある大阪府立高校と兵庫県立高校の3年生合計20名あまりの皆さんに、アンケートとインタビュ―の協力をお願いしたご報告です。 私たちは、「子どもの虐待ホットライン」を開設し、お電話いただいた方の気持ちに寄り添った対応を図り、虐待予防・防止に努める電話相談活動を30年近く継続しています。10年以上にわたり大阪府内の全小学校、中学校、高等学校に名刺大の相談電話番号を記したカードとポスターを配布し、子どもからの相談もコンスタントに、受けていますが、ニーズはあっても、まだホットラインの情報が届いていない子ども達とつながることのできる広報活動の検討のために、率直なティーンの意見を伺いに今回インタビューに出かけてまいりました。

 

カードデザインや設置場所について問うと、「もっと目立つカラーに」、「電話番号を、はっきりさせて、全体的にすっきりしたデザインにしたらいい」、「ティッシュのうらにカードをつけて配れば、受け取るよ」、「図書館に置けばー」などの意見。また見ず知らずの人への相談は、大人に増して子どもにはハードルが高いこともわかりました。さらに電話は、あまり好きじゃないという声の一方、「SNSより困ったことの相談は対面や電話使うよ」の意見など。たくさんの細部にわたるアイデアや気づきをいただきました。

本当に、ありがとうございました。


SNSがつながりの手段であり、コミュニケーションの場、情報源である今を生きる私たち。とりわけ世代が若くなると、直接の対面や電話でのコミュニケーションというより、多様なソーシャルメディアを上手に使いこなし、使い分けている様子を想像していましたが、メリット・デメリットもしっかり認識した上で、直接の会話や相談には、信頼できる人や友人をイメージできていることは嬉しいことでした。子どもたちの印象に残るカードや効果的な配布方法、また相談につながるためのツールについて、貴重なご意見を参考に検討していきたいと思います。

虐待予防教育「ティーンズAPCA」の出会いから、今回インタビューの、ご協力に快く応じてくださった先生や生徒さんたちによって、また新たなつながりの1歩となり、とても感謝しております。

先生から、せっかく来校されたのだからと「ティーンズAPCA」の授業もさせていただきました。こんな、ピュアな子どもたちが自分らしく成長できますように、活動へのご支援よろしくお願いいたします。