命と暮らしを守るために

ロシアによるウクライナ軍事侵攻から4年。AARは、現地協力団体と連携して、障がい者への支援などの活動を行っています。

 

砲撃の影響を受けたガリーナさんの家=ウクライナ南部ミコライウ州で2022年春

戦禍で苦しむガリーナさん

ミコライウ州に暮らすガリーナさん(64歳)は、自らも障がいを抱えながら、寝たきりの母親と、夫とともに暮らしていました。侵攻後、ガリーナさんが住む村では、連日のように砲撃が続きました。一時的に村が占領され、武装した兵士から脅迫を受けるなど、命の危険を感じる体験をしたこともあります。

戦況が悪化した際、ガリーナさん家族は西部テルノーピリ州へ避難しましたが、慣れない環境と移動の負担から、母親が避難先で亡くなりました。その後、故郷へ戻りましたが、自宅は損壊していました。支援団体や近隣住民の助けで自宅を修復し、生活を再開しましたが、ガリーナさん自身も障がいと慢性的なストレスで、心臓の不調や高血圧、経済的な理由から歯科治療を受けられず、健康状態が悪化していました。

こうした状況を受け、ガリーナさんに対して、AARと現地協力団体は、診察や投薬、歯の治療などの医療支援を行いました。ガリーナさんは、「生き延びる機会を与えてくれて、心から感謝しています」と話します。

 

支援物資を受け取ったガリーナさん=ウクライナ南部ミコライウ州で2025年4月

 

ウクライナでは、ロシアの攻撃によって、毎日のように停電や移動の制限が発生し、安全、医療、水、情報など、生きるために必要なものが奪われています。現地協力団体のスタッフであるセルゲイさんは「侵攻が始まってから、人々が必死に生きる姿と、困難に耐える苦しみを目の当たりにしてきました。特に、障がい者を支えることが、私の使命だと思っています」と話します。

現地協力団体のフィールドチームのメンバー=ウクライナ南部ミコライウ州で2025年7月

ウクライナにおいて人道支援を必要とする人の数は、2022年の290万人から1,080万人に膨れ上がりましたが、国際社会からの援助は不足し、十分な支援が届いていません。人々が希望を失わずに困難に立ち向かう力を取り戻せるよう、AARのウクライナ人道支援にご協力をよろしくお願い申し上げます。


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