元非正規滞在の中学生に修学旅行費の一部支援を行いました(追加支給を検討しています)

日頃はAPFSの寄付プロジェクト「在留資格の壁を越えて 若者たちの夢を応援しよう」にご支援くださり、大変ありがとうございます。

 

● 非正規滞在だった中学生のMさんは2024年3月に在留特別許可を得ました
バングラデシュ国籍で中学生のMさんは、長年家族で非正規滞在でしたが、2024年3月にMさんと母親、きょうだいが在留特別許可を得ました。
ただし、父親は得られず引き続き非正規滞在のため、突然収容施設に収容される可能性があり、いつ家族が離ればなれになってもおかしくない状況で暮らしています。

 

● Mさんに修学旅行費用の一部支援を行いました
Mさんの中学校は秋に関西への修学旅行を予定していますが、その旅費が約8万円かかります。
ご家庭の経済状況が良くないことから、居住している自治体の就学援助制度を申請しました。
この制度は修学旅行費用でも使用できるものの、まだ支給されるかわからず、加えて支給が決まっても後払いのため、旅費の支払いに間に合いません。
そこで、本寄付プロジェクトから旅費の一部を補助しました。

 

● 「移動の自由」を得て広がる活動の幅
非正規滞在で仮放免になっている人は居住地域の都道府県以外に外出する際、事前に入管に「一時旅行許可申請書」を提出する必要があり(注1)、移動が制限されています。
そのため、Mさんはこれまで自由に旅行をすることができませんでした。
今回修学旅行に参加することでさまざまな場所に行き、学びを深めてもらいたいと願っています。
皆様のご支援のおかげで実現できますので、心より感謝申し上げます。

注1) 出入国在留管理庁「仮放免に関する各種申請 一時旅行許可申請」

https://www.moj.go.jp/isa/deportation/procedures/16-11.html

● Mさんから支援者の皆様へお礼のメッセージと近況報告をいただきましたのでご紹介します
スタッフにて内容を編集させていただきましたので、原文は写真をご参照ください。

 

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必要なときにいつも手伝っていただいた支援者の方々に心から感謝しています。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

・修学旅行でやりたいこと
訪れる場所の歴史や文化について学ぶだけではなく、集団行動や時間管理を通じて自主性や責任感を養いたいです。
観光バスに乗って名所旧跡や観光スポットを訪れることは大きな楽しみの一つです。
ガイド付きツアーに参加して深く学びたいです。
自由時間に買い物や食事をすることも楽しみです。
学校の仲間と一緒に過ごすことで友情を深め、楽しい思い出を作りたいです。

・学校で頑張っていること
体育祭や合唱祭、文化祭などの行事に積極的に参加し、楽しく活動しながら頑張っています。
委員会活動では、自分たちの担当でないことでもボランティアとして率先して取り組んでいます。
勉強を楽しみながら頑張っており、高校進学を目指しています。

・在留資格を得たことによる気持ちや生活の変化
3月下旬に在留資格をもらってとてもうれしいです。
健康保険に加入できて、すぐに病院へ行けます。

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なお、もし今後本寄付プロジェクトの寄付額が増えましたら、Mさんに追加で補助をすることを考えております。
引き続き皆様からご支援いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

APFSスタッフ一同

寄付プロジェクト「在留資格の壁を越えて 若者たちの夢を応援しよう」: https://giveone.net/supporter/project_display.html?project_id=20300
APFSウェブサイト: http://apfs.jp/
APFS Facebook: https://www.facebook.com/APFS-Asian-Peoples-Friendship-Society-117231498384170/