家族内で在留特別許可の判断が分かれました

日頃はAPFSの寄付プロジェクト「在留資格の壁を越えて 若者たちの夢を応援しよう」にご支援くださり、大変ありがとうございます。

● 父親は在留特別許可が下りず、妻と子どものみが許可されました
APFSは長年、非正規滞在者であるバングラデシュ国籍のAさんと妻、日本生まれの子ども二人を支援してきました。本寄付プロジェクトでも子どもたちの教育費や食費の一部を支給しました。
家族全員が非正規滞在だったのですが、先日妻と子ども二人のみに在留特別許可が出て、Aさんには出ませんでした。まさに「父親だけ帰国しなさい」という残酷な決定です。なお、通常入管の担当者から在留特別許可を「許可する」「許可しない」という理由の説明はなく、今回のAさん家族への説明もありません。

● Aさんは今後も在留特別許可を求めます
Aさんは家族と一緒に日本に滞在することを強く希望しており、またバングラデシュでは治療が困難な持病があるため、帰国することができません。今後Aさんは弁護士と話をして、在留特別許可を求めて裁判を起こすかどうか検討する予定です。

 

● 不安定な家族の生活は続きます
Aさんは依然として仮放免を更新しながらの生活が続きますので、突然収容施設に収容される可能性もあります。一方、妻と二人の子どもは在留資格があるという、家族内で異なった状況で暮らすことになりました。
妻と次男の在留資格は「特定活動」、長男は「留学」です。妻は時間の制限がなく就労できますが、バングラデシュの既婚女性はほとんど家の外では働かず、彼女も長い間仕事をしていないので、家族を養えるだけの仕事を日本でできるか心配しています。

● これからの支援内容について
APFSはAさん家族を以下の点で支援することを続けていきます。
・Aさんや弁護士、他団体と連携し、在留特別許可取得に向けサポートします。
・在留資格を得た妻と子ども二人については、行政の手続きをサポートします。
・食料品を提供するなど生活面でサポートします。

 

 

先日Aさんからお子さんの小学校入学式の写真をいただきました。
お子さんが背負っているランドセルは支援者様からご寄付いただいたものです。
皆様からの温かいご支援に感謝いたします。

引き続き本プロジェクトへのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

APFSスタッフ一同

寄付プロジェクト「在留資格の壁を越えて 若者たちの夢を応援しよう」: https://giveone.net/supporter/project_display.html?project_id=20300
APFSウェブサイト: http://apfs.jp/
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