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SDGs⑯ 平和と公正をすべての人に

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こども

シリアの子どもたちに教育を!トルコ南部に住むシリア難民向け補習校支援

  • 寄付額

    19,000

  • 寄付数

    4

  • 開始日時

    2023/05/24 08:00

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

【プロジェクトの概要】

戦争前、シリアは教育レベルが高い国でした。しかし戦争によって、360万人ものシリア人がトルコに逃れ、就学年齢の1/3のシリア人が教育を受けられておらず、物乞いや兵士が将来の選択肢となりかねない状況です。一方で、母国をよくするために医師やエンジニア、先生の夢を持つ子ども達が多くいます。言葉や文化が違う中でも学びたい、夢を叶えたいという子ども達に学べる環境を届けます。

 

▲代表中野貴行は、戦争前のシリアで青年海外協力隊員として活動していました。

【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】

2011年から始まった戦争により、シリアの人口の15%にあたる360万人が隣国トルコに逃れています。しかし、現在、トルコに住む就学年齢の1/3のシリア人の子ども達が学校に行くことができていない現状があります。その理由は大きくこの3つです。

 

①トルコ語の語学力の不足

戦争が始まった当初、トルコ政府もシリア人向けにアラビア語で学べる学校を許可していましたが、戦争の長期化によりアラビア語の学校を閉鎖し、トルコ語の学校に通うことを義務化しました。母国語のアラビア語を家で話しているシリア人の子ども達は、トルコ語での学校の授業についていけず、進級ができずに退学を余儀なくされて います。

 

②心のケア

トルコの国内問題、特に経済の悪化が「シリア難民のせいだ」という批判が言われるようになり、学校でシリア人の子どもがトルコ人に虐められ、学校に行かない理由の一つになっています。

また、戦火から逃れてきたシリア人の中には、学校の空爆を経験した子ども達もいます。そうした子ども達は学校が「怖い場所」と感じており、学校に行くことを拒んでいます。

 

③パートナー団体の財源不足

シリア難民の子ども達が学校に行けない上記の2つの理由をカバーするため、トルコで認可されたNGO

「Education Without Borders」が補習校を運営していました。しかし、2020年からの新型コロナ感染拡大の中でトルコ経済が悪化し、活動資金が激減。運営した補習校2校が閉鎖の危機に陥りました。うち1校は当団体からの資金援助で再開・継続できていますが、もう1校については再開できる予算が不足しています。

 

▲コロナ渦、マスクをして勉強に励む補習校の子どもたち


【解決する方法】

トルコでシリア人の子ども達が学校に行けるようになるために、補習校の存在は不可欠です。2校のうちまだ再開できていない1校を再開させることで、学校に復学できる子ども達が増やすことができます。子ども達が復学するために補習校が行うことは、主に2つです。

 

①トルコ語の学習

トルコ語の語学力不足を理由に、学校に行くことを諦めてしまった子ども達が、トルコの学校に復学するためには、授業についていくトルコ語力が必要です。そのため、補習校ではトルコ語、アラビア語、英語、算数の授業を行います。

 

②心理社会的ケアに基づくアクティビティ

トルコ人の子ども達が持つシリア人の子ども達への差別意識が改善するように、トルコ人生徒とシリア人生徒の交流アクティビティを行います。また、学校が「怖い場所」ではなく「行きたくなる場所」となるように、現地パートナー団体と契約している専門家の心のケア、指導に基づくアクテビティを実施します。

 

▲補習校での一コマ。心理的安全が確保できるよう、教員たちは雰囲気づくりにも努めています。

 

【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】

トルコ補習校 Bayan先生

「補習校はシリアの子ども達が、トルコのコミュニティの中で打ち解けていくために大きな

助けになっています。約200人の子ども達がトルコの公立の学校に戻ることができました。

今年も新しく200人を受け入れ、授業を受けています。皆様のご支援、心より感謝申し上げます。」

 

【寄付によって達成できること】

1年間で、184万円あれば、補習校を1年間運営することができます。

ご寄付は主に、補習校で使う筆記用具や、心理社会的ケアに基づくアクティビティのための費用、現地パートナー団体と協力している専門家への給与等に活用させていただきます。

 

団体情報
Piece of Syria

PoSはどこからも支援が届いていないシリアの子ども達に教育支援事業を行い、シリア復興・平和構築に寄与します。また、日本国内においてシリアの歴史と現状について伝えることで、国際協力や平和について学び、考える機会を提供し、平和のために行動する人材育成・平和教育に取り組みます。

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