【プロジェクトの概要】
手を洗えば予防できる病気で命を落とす人を一人でも減らしたい、と世界の衛生問題に取り組むことに人生を捧げるIMPACT HERO 2022 サミ―ル・ラカーニ。彼が2014年に立ち上げたEco-Soap Bankは、工場から未使用のまま廃棄される石けんを回収してリサイクルし、世界各地の援助団体を通して、石けんを必要としている人に届けています。
今回Eco-Soap Bankは、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで支援活動を行う国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から、何と43万人の難民に届けるための石けんの調達依頼を受けました。
Eco-Soap Bank 史上、最大規模となる今回の支援を実現するための、新しい石けん製造機の購入費を、本クラウドファンディングで集めます。ご支援、是非よろしくお願いします!
【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】
石けんによる手洗いで救える、たくさんの命を救いたい!

世界最大規模の難民キャンプである、バングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプ。現在92万人以上*のロヒンギャの人たちが、厳しい環境での生活を強いられています。
この難民キャンプを支援する国際機関が行った調査によると、対象の84%の人が水と衛生に関する知識が不十分で、50%以上が正しく手を洗う習慣を持っていませんでした。下痢や感染症にかかる人もたくさんいます。
しかしこれらの病気は、石けんで手を洗うことができれば、十分に予防可能なのです。
Eco-Soap Bankのリサイクル石けんを広げて、衛生状態も環境も女性の貧困問題も改善したい!
そのため、ロヒンギャ難民の衛生状態を改善し、健康を守るために、複数の国際機関やNGOが、安全な水や衛生用品、衛生教育を届ける活動を行っています。その時に、援助機関が支援物資を調達する際に重視しているのが、環境や人権に配慮したサプライチェーンです。
今回サミールが運営するEco-Soap Bankは、廃棄石けんを原材料とし、途上国で経済的に苦しい女性を雇用してリサイクル石けんをつくり、廃棄物削減と女性のエンパワメントに同時に取り組んでいることが評価され、UNHCRに選ばれました!
ここで、そのEco-Soap Bankの仕組みの3つのポイントを紹介します!
<Eco-Soap Bankの仕組み①>
廃棄される石けんを減らし、命を守る石けんを増やす

現在世界中の石けん工場では、製造過程で発生してしまう商品にならない石けんが、未使用のまま大量に廃棄されています。その量はなんと年間250万トン、固形石けんの数にすると2.5億個にも!!!
Eco-Soap Bankが使用しているのは、これらの「使えるのに廃棄されてしまう」石けんです。つまり、Eco-Soap Bankの活動が広がれば、命を守る石けんを増やすだけでなく、廃棄される石けんの量も減らすことができるのです。
<Eco-Soap Bankの仕組み②>
経済的困難にある女性たちが、安定した収入を得られるようになる
Eco-Soap Bankは、現在カンボジアを含め、アジア・アフリカの5か国でリサイクル工場を運営しています。
雇用しているのは、それぞれの地域で特に脆弱な立場にある女性たち。彼女たちには適正な賃金だけでなく、家計管理のスキル研修なども提供し、経済的困窮から抜け出せるようにサポートしています。このように、Eco-Soap Bankの活動は、女性たちを経済的困難な状況から救うことにもつながっています。
また彼女たちは、「衛生大使(Hygiene Ambassodors)」と呼ばれ、リサイクル石けんの製造だけでなく、Eco-Soap Bankから受けた衛生教育を、家族や地域の人びとに伝え、正しい衛生習慣を広める重要な役割も担っています。
Eco-Soap Bankが成長することで、さらに多くの女性を雇用し、エンパワーすることが可能になるのです!
<Eco-Soap Bankの仕組み③>
人も社会も自然もよくなる!まさに「三方良し」のEco-Soap Bank モデル!

Eco-Soap Bankは、その活動を広げれば広げるほど、経済・環境・社会にプラスの効果を生み出す、まさに「リジェネラティブ」なビジネスモデルです。
石けん工場は、これまで廃棄コストをかけていた石けんを、Eco-Soap Bankに回収してもらうことで、コストを削減しつつ、社会・環境に貢献できます。そしてEco-Soap Bankは、原料費ゼロでリサイクル石けんを製造しているので、国際機関やNGOに、無料または安価に石けんを提供できます。
石けん工場や援助団体から得られる収入で工場が運営でき、より多くの女性が安定して雇用され、より多くの人たちに石けんを届け、健康を守ることができるのです。
【寄付によって達成できること】

ロヒンギャ難民43万人分の石けんを届けるためには、カンボジアの工場に新たに3台の石けん製造機械が必要です。その購入費用は6万ドル(約720万円)。
本クラウドファンディングの目標は、購入費の半額にあたる360万円を募ります(残りの半額は、アメリカの企業のマッチング寄付によって調達します)。
【支援内容内訳】
●石けんを製造するための機械3台にあたる購入費用 330万円
●コーディネーション費 30万円
【クラウドファンディングから石けん提供までのスケジュール】
・クラウドファンディング:4/1 – 5/16
・着金&機械購入:5月末
・機械の輸送と設置:6月
・工場での稼働開始:7月末
・ロヒンギャ難民への石けんの提供 :8月以降順次開始
・完了予定:2023年末
【IMPACT HERO 2022 サミール・ラカーニからのメッセージ】

日本のみなさん、はじめまして!Eco-Soap Bank代表のサミールです。
世界には安価な石けんがある生活が、当たり前ではない人達がたくさんいます。私たちは、そのような必要とされる人々に石けんを届けるという、とても「シンプル」で、かつ「パワフル」な活動をしています。
今回、ロヒンギャ難民キャンプへ石けんを届けることで、現地の衛生環境を整備し、そこで暮らす人々の尊厳が守られるようにすることが、我々のミッションです。国際機関やNGOと連携し、難民キャンプの衛生改善に貢献していきます!ぜひ応援よろしくお願いします!
団体情報
「次世代につなぐ未来の創造」をミッションに、①アジア太平洋の社会起業家(チェンジメーカー)の支援、②社会変革を志す次世代リーダーの育成、③社会的企業や社会変革を目指す団体の支援、という3つの事業を通して、社会変革を起こす「人」と「団体」を、支援・育成しています。
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