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ネパールで一人でも多くのコロナ重症患者を救いたい

  • 寄付額

    15,000

  • 目標金額

    3,000,000

  • 寄付数

    2

  • 開始日時

    2021/07/08 00:00

    終了日時

    2021/10/01 23:30

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

【プロジェクトの概要】

ネパール:コロナ重症患者のための緊急医療物資支援、2021

 

インドでの新型コロナウイルス感染者の急増と医療崩壊。その影響は隣国ネパールにも波及しています。2021年4月前半にはネパールの1日あたりの新規感染者数は100人程度でしたが、5月半ばには9,000人まで増加しました。この1日あたりの新規感染者数の増加数は世界でも10位以内に入ります。また、5月13日時点での検査結果の陽性率は45%を超えており、世界で最も高いと言われています。

 

医療崩壊状態となったネパールでシャンティは医療物資供与による支援プロジェクトを開始しました。このプロジェクトで私たちは少数民族が多く暮らす山岳地帯にあるヌワコット郡で、新型コロナウイルスの重症患者を受け入れている2つの病院に人工呼吸器などの不足している医療機器物資を供与します。供与する医療機器および物資は新型コロナウイルスの重症患者の治療のために使用されます。  


【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】

インドで出稼ぎ労働者として働いていたネパール人の多くが、インドでの感染拡大を受けて相次いで帰国し、これに伴ってネパールでの感染者数が急上昇しています。国民のワクチン接種率が5月16日時点で2.5%であるため、感染がさらに拡大することが懸念されています。もともと脆弱だったネパールの医療体制はさらに逼迫し、患者が病院で受けるべき治療を受けられないケースが急増しており、全国的に危機的な状況が起きています。

 

また、農村部の医療施設においては医療設備が整っていないことに加え、4月下旬に開始されたカトマンズを含む地域における行動規制、ロックダウンの影響により、必要な物資や支援のアクセスが限られてしまっています。特に農村部における医療施設では医療設備が整っていません。 現場の医療従事者は、新型コロナウイルス感染症という未曾有の危機に対し、限られた物資を使い、どうにか一人でも多くの命を救うため、昼夜を問わず懸命に働いています。

 

事業対象地のヌワコット郡は、タマン族という先住少数民族が多く暮らす貧しい山岳農村地帯です。ヌワコット郡の病院には、多くの新型コロナウイルスの重症患者が続々と搬送されてきていますが、人工呼吸器や酸素ボンベ、ICU用ベッド、医療用モニターなどが足りていないことが、命に関わる重症患者への治療が遅れたり、滞ったりする大きな原因の一つとなっています。これらは重症患者の生命維持に欠かせない医療機器ですが、とても高額であるため、急増した患者数に対し、十分に用意することができていません。


【解決する方法】

ヌワコット郡の2つの病院に人工呼吸器などの不足している医療機器や物資を供与します。病院や行政の力だけでは購入できない重症患者を治療するための専門的な医療機器はヌワコット郡では購入できないため、シャンティと現地提携団体が首都カトマンズで調達、輸送、病院に直接、供与します。その他、感染予防のための防護服や検査キットなどの不足している医療物資も供与します。下記の供与予定の医療機器および物資は病院や行政からの要望に基づき、すでに供与先の病院で使用されているもの、もしくは容易に使用を開始できる機器を選定しています。

 

供与予定の医療機器および物資:人工呼吸器と周辺機器、ICU用ベッド、輸液ポンプ、酸素ボンベ、検査キット、防護服、救命救急カート(心肺停止などの急変した患者の蘇生に用いる機材を収納したカート)、血中酸素濃度測定器など

 

【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】

ネパール事務所長の三宅隆史です。ネパールでは感染者の増大に伴い、4月26日から実質上のロックダウンが今も続いています。感染者の増大に加えて、重症化した患者を治療できる集中治療設備が不足していることが問題です。感染した50代のネパール人の友人を私は失いました。当会の7名のネパール人スタッフも皆、親戚や家族を失っています。支援対象の公立病院には2つの病院で計45名の医療従事者が24時間体制で勤務しています。院長は「このような事態は病院が始まって以来で、保健省からの予算では、必要な機器を購入することができません。外部からの支援に頼らざるを得ないのです」と話しておられます。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いします。

 

【支援予定の医療機器と物資:単価】     

気管内人工呼吸器(ベンチレーター):約230万円

集中治療室用ベッドおよびマットレス:約40万円

医療用モニター:約30万円

マスク型人工呼吸器(BiPAP):約30万円

輸液ポンプ:約23万円

救命救急カート:約6万円

血中酸素濃度測定器:約5千円

COVID-19検査キット:約2千円

防護服、手袋などの個人防護具(PPE):約3千円

 

なお、本事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しており、医療機器と物資を病院に支援しています。しかし、病院ではもっと多くの医療機器と物資を必要としています。また、今後、患者数がさらに増える可能性もあります。皆さまのご支援で、一つでも多く、人工呼吸器やベッド、検査キット、マスクや手袋、防護服を病院に届けたいと思っています。  

 

 

団体情報
シャンティ国際ボランティア会

世界には、紛争、貧困、自然災害などで教育を受けられない人たちがたくさんいます。私たちは、厳しい環境の中でも安心して学べる機会をつくる活動を通じて、人々の考える力、創造する力を支え、「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和(シャンティ)な社会をつくることを目指しています。

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