SDGs① 貧困をなくそう

SDGs⑩ 人や国の不平等をなくそう

SDGs⑪ 住み続けられるまちづくりを

SDGs⑯ 平和と公正をすべての人に

SDGs⑰ パートナーシップで目標を達成しよう

アジア

特定の人々

環境や仕組み

市民社会の強化・改善

社会的排除の解消

広く浅く、多くの人に直接効果を与える

ひとりひとりに深い影響を与える

事業・サービス・政策等のイノベーション

問題の悪化を防ぐ

問題を人々に認識してもらう

実行・確立段階

定着・普及段階

災害

人権

ネパールで行う洪水に負けない地域づくり

  • 寄付額

    85,000

  • 寄付数

    23

  • 開始日時

    2020/05/19 09:32

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

 

【プロジェクトの概要】

ネパール南部のチトワン郡は人口が集中し、洪水が起きると家屋や家畜、農作物など広範囲にわたって甚大な被害が生じます。しかし安全な場所に移り住むことは簡単ではなく、災害を止めることもできません。被害を最小限にするためには、住民・行政の能力強化が不可欠です。洪水対策インフラの設置や、防災計画の策定支援、インフラ維持管理支援等を行い、市・区・コミュニティレベルで「災害に強い地域づくりを目指します。


【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】

チトワン郡はネパールの中でも洪水が頻繁に起きる場所であり、チトワン郡の調査(2004)では郡内で2年に1度、大きな水害の発生が報告されています。直近では2017年に大規模な洪水が発生し、約35,000世帯115,000人が影響を受け、約79,000戸の家屋が全壊しました。

 

このように農業によって生計を立てている農民にとって、土地や家畜の損失は貧困につながる大きな脅威となっています。洪水による被害を最小限に食い止め、命・土地・家畜・農作物の全てを守り、行政・コミュニティの連携による「災害に強い地域づくり」に取り組む必要があります。

 

シャプラニールではチトワン郡マディ市のバンダルムレ川で洪水対策事業に取り組んできました。2020年からは、近隣のラクタニ川で洪水対策に取り組み、一つの河川をひとつのコミュニティと捉える広域流域管理の考え方がネパール国内の行政に普及することを目指します。

 

 

【解決する方法】

チトワン郡マディ市の市・区・コミュニティの防災連携が強化され、マディ市の洪水被害が軽減される」ことを目的として、「広域流域管理の視点に基づくインフラ設置」「コミュニティ・地方行政の能力強化及び連携支援」「ネパール国内における広域流域管理の概念普及」という3つのアプローチを導入します。

 

広域流域管理の視点に基づくインフラ設置

河川流域に砂防ダム、堤防、車両や歩行者のための川横断通路、排水設備等のインフラ設置を行います。定期的に日本人専門家(国土防災技術株式会社)を派遣し、技術指導をします。

 

コミュニティ・地方行政の能力強化及び連携支援

コミュニティ、区、マディ市それぞれで災害管理委員会を設置し、三者の能力強化及び連携強化に取り組みます。その他のステークホルダー(チトワン国立公園緩衝地帯管理事務所、赤十字、軍、警察等)とも効果的に連携していきます。

 

ネパール国内における広域流域管理の概念普及

2021年度からは、パンフレットやドキュメンタリー動画を作成し、成果物を政府、地方行政、国際・国内NGO等の各関係者に配布します。また、州・郡レベルでもワークショップを開催して、広域流域管理の概念と成果を共有します。

 

【プロジェクトのもたらす長期的成果】

活動内容はシャプラニールだけで決めるのではなく、行政・コミュニティの連携を推進し、災害管理計画の策定や自主的なインフラの維持管理体制構築等、行政・コミュニティの防災力を伸ばすことを目指しています。そうすることにより、私たちの支援が終了した後も、自分たちの力で災害に強い地域を作ることができます。

 

【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】

 

「避難持ち出し袋に何を入れればよいか知ることができました」

「避難が必要な時は、ハンドサイレンを鳴らし、安全な場所へ避難するよう住民に知らせています」

「行政と連携して、これからは自分たちの力でインフラを維持していきます」

「ハザードマップを作ったことにより、大雨が降った時に危険な場所がわかるようになりました」

 

 

【寄付によって達成できること】

 

500で集落の住民が受ける簿記研修の文房具を5名分購入することができます。

1,500で集落の住民2人が減災(Disaster Risk Reduction)に関する研修 を受けることができます。

10,000で集落の住民に、地域の災害危険度を周知するハザードマップ(看板やポスター)を2つくることができます。

 

 

団体情報
シャプラニール=市民による海外協力の会

南北問題に象徴される現代社会のさまざまな問題、とりわけ南アジアの貧しい人々の生活上の問題解決に向けた活動を現地(南アジア)と日本国内で行い、すべての人びとがもつ豊かな可能性が開花する社会の実現を目指しています。

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