支援地からの声:ラガドさん(13歳)の希望

 

「度重なる避難生活で、教育を受けられなかった年月があったにもかかわらず、勉強を続けてきた自分を誇りに思います」

シリア北西部のジャラブルス地方で地震の影響を受けた人々が暮らす避難キャンプで、13歳のシリアの少女、ラガドさん*は、CAREの保護チームが主催する心理社会的支援セッションに定期的に参加し、アートに情熱を燃やしています。ラガドさんは、2023年2月6日にシリアとトルコを襲った壊滅的な地震を生き延びましたが、家、おもちゃ、部屋、そしてクレヨンを失いました。ラガドさんは、度重なる転居のため何度も教育を中断させられ、何年か学校を休みました。現在は中学3年生の年齢ですが、6年生のクラスに通っています。彼女は、家族9人でプライバシーもない2部屋のシェルター・ユニットに移り住み、長い間孤独と悲しみに苦しんでいました。しかし、CAREのチームによる心理社会的支援セッションに参加した後、彼女は新しい友人を作り、キャンプでの生活に適応するための新しいスキルを身につけました。
ラガドさんの将来の希望は、水彩絵の具を手に入れて大きな絵を描き、美術展に参加することです。そして、子どもたち、特に避難生活を送っている子どもたちが教育を受けられるように教師になるという夢も持っています。

「大人になったら、教室の先生になって生徒を持ちたいです。私が経験したような、学校を休んだり、学校に行かずに人生の3年間を失うようなことがないように。度重なる転居や苦難にもかかわらず、勉強を受け続けてきた自分を誇りに思います。多くの女の子が学校を中退していますが、私は何年経っても教育を受け続けます。」

 

継続支援の必要性

カナダ政府からの資金援助を受けて、CAREとシリア北西部のパートナーは、マルチセクター・プログラムを通じて、地震被災世帯の緊急および長期的なニーズに対応しています。CAREとそのパートナーであるShafakは、保護とシェルター支援を提供しています。私たちは、女性と女子の安全な場所と共同スペースを設立し、心理社会的支援サービスと個人カウンセリングを提供しています。また、利用可能なサービスに関する情報を提供するとともに、ジェンダーに基づく暴力に対する対応を行っています。地震で被災した家族へのシェルターには、テントや防水シート、衣類、毛布の提供といった支援を行っています。