子ども達に補装具を提供しました

 

義肢を提供

 

平素より弊会の活動をご支援、ご協力、応援いただき、誠にありがとうございます。

シリア内戦下で生活する子ども達に、補装具を提供しました。

 

 

空爆で脚を失った8歳のハサンくん(仮名)には、義肢を提供しました。

 
 

ハサンくんは2017年に空爆で片脚とご両親を失い、以来里親家族のもとで暮らし、負った障がいへの支援を受けられませんでした。言葉数が少なく、いつも悲しそうに家で過ごし、里親家族からも適切なケアを受けることができずにいました。

 

今回の義肢提供においては、金銭的な課題だけでなく、里親家族との関係構築と協力に時間を要しましたが、共に活動をしている現地医師の温かいアプローチにより、支援を実現することができました。

 
 

早速自分の新しい脚を使う練習を始め、ハサンくんは医師に「サッカーをしたい」と話し、医師は「いまはまだ難しいけれど、練習して一緒にサッカーをしようね」と約束したそうです。

 

 

爆弾により片脚を失ってしまった、7歳の男の子ムハンマド君(仮名)には、義肢を提供しました。

 
 

ムハンマド君は内戦のなかで自分の片脚を失ってしまったほか、空爆によりお父さんを失い、現在はお母さんと親戚の方々のもとで生活しています。これまで、家族には義肢や車椅子を購入できるお金がなく、また内戦のなかで破壊された学校以外、行かれる教育機関や参加できる活動がないため、ムハンマド君は毎日家の中で生活していました。家族が熱心にムハンマド君の生活をサポートしていますが、お母さんはいつも悲しそうで不安げなムハンマド君を心配していました。

 
 

 

地域の医師と協力のもと新しい脚を得たムハンマド君は、これから45日間リハビリを受けます。お母さんは「義肢を着けたことで息子が明るくなった」と喜んでおり、まだ口数の少ないムハンマド君も「元気になった」とコメントしてくれました。

 
 
補聴器を提供

 

生まれつき聴覚に障がいをもつ姉妹の女の子2名には、補聴器を提供しました。重度の障がいから、周りの人とのコミュニケーションをとることがこれまで難しかったそうです。

 

物流が制限されるシリア北部では、医療用品や補装具を入手することが簡単ではありません。今回の補聴器も注文し、やっと女の子達に届けることができました。

 

女の子達は補聴器を上手に使えるように練習しながら、これから言語聴覚療法も受けていく予定です。