【コラム】修学旅行実施への思い

「修学旅行に行こう!」

この取り組みを始めてから1年が過ぎようとしています。

 

「このメンバーで修学旅行に行ってみたい」利用者からふと漏れた本音、生の声。

居場所事業で働く私たちも普段学校に登校しない子どもたちの心の内をわかっているようで、言葉にされて初めて気付くこともあります。

 

目標達成までの道のりはそう簡単なものではなく、このメンバーで修学旅行に行きたいと言葉にしてくれた利用者は、今年はもう通所していません。

その利用者のひとつ上の世代も、その前の世代も、もっともっと前の世代だってきっと修学旅行に行って思い出を作りたかったでしょう。

 

この寄付活動を行い今年実行できたとして、この取り組みは今後も続けていけるのだろうか。

やっと一度修学旅行に行けたとして、私たちはそれで満足なのだろうか。

活動を進めながら頭の中でこんな考えが浮かんでくることもあります。

 

 

先日、アスイク内で運営している保育園の職場体験に利用者と共に参加する機会がありました。

そこで園長先生から最後にいただいた言葉を思い出します。

 

「私たち大人にも皆さんにも小さな頃がありました。子どもたちは今日の楽しかった思い出を忘れません」

 

そうだ、きっとそういうことなのだろう。

会ったことはないけれど、どこかで見守ってくれている大人がこのプロジェクトのメッセージを受け取り、学校に行けずに悩んでいる自分のために寄り添ってくれた。

このやさしさを胸に携えて、子どもたちはこれから先の社会へと巣立っていきます。そのやさしさが今度は子どもたちの手から他の誰かへと繋がっていくことを願って

 

みなさまの温かいご協力をお願いいたします。

 

NPO法人アスイクスタッフ 菅井 優香利

 

プロジェクトページ↓

https://giveone.net/supporter/project_display.html?command=force_dispaly&project_id=20446