「夢」を語れるようになった子どもたち

こんにちは! アイキャンです。
児童養護施設「子どもの家」では、現在16名の子どもが暮らしています。
路上にいた頃とは違い、衣食住が整っているだけでなく、安全かつ安心できる「家庭」で、スタッフの愛情を受けながら生活し、通学しています。

そのような中で、子どもたちは具体的な「将来の夢」を語れるようになってきました。今回は、二人の子どもの夢を紹介します。


「僕の将来の夢は、仕事をして自分の親に家を建ててあげることと、第二の『子どもの家』をアイキャンにあげることです。建物だけではなく、たくさんのおもちゃとバスケットゴールもあげたいです。僕のような路上で生活していた子どもが、アイキャンで幸せに暮らしてほしいと思っています。」

「僕の将来の夢は、 パン屋をオープンすることです。『カリエ』*のお兄さん、お姉さんが、『子どもの家』でパンやシフォンケーキを作ってくれる姿がかっこよかったからです。また、僕たちにも作り方を教えてくれて、一緒にパンを作ったその時間がとっても楽しく、自分もパンを作れるようになりたいと思ったからです。」

*カリエ…以前路上にいた若者たちが、自立を目指して運営する協同組合。パン等の製造・販売を中心に行っている。

路上にいた頃は、どうすれば自分の今の環境を変えることができるのかも分からず、将来の夢を思い描くことも難しい状況でしたが、子どもの家のスタッフ、学校の先生、そして路上から脱して自立しようと頑張っている「カリエ」の若者たちの存在が、子どもたちの将来を明るく照らしつつあります。子どもたちが「夢」を叶えることができるよう、これからも応援をよろしくお願いします。

(写真:パン屋の絵を描いた子どもと「カリエ」のメンバー)