第1回「ギフテッド親の会」を開催しました!

 

こんにちは! 先日始動した「ギフテッドプロジェクト」の学生メンバー 小池です。

 

本記事では、1月30日に行われた「第1回ギフテッド親の会」の様子をご紹介します。

 

企画の背景

 

ギフテッド特性を持つ子どもたちは、知的好奇心が高く突き抜けた能力を発揮することが多いです。その一方で、「得意なことと苦手な子との差が大きい」「刺激に敏感で興奮しやすい」「同級生と会話が合わない」といった困難さを抱え、学校になじめないこともしばしばあります。

しかし、まだまだ一般の認知度は低く、保護者の方がギフテッドの子の子育てについて話せる場は多くありません。
そこで、私たちは似た特性を持つギフテッドの子を育てる保護者の方々がつながる機会を作ろうと、親の会を企画しました。

 

ここからは、コンテンツごとに当日の様子を紹介します!

 

グループワーク

 

前半はお子様の年齢により二つのグループに分かれ、それぞれ保護者の方から出していただいた話題を中心にディスカッションを行いました。

 

低学年のグループでは、主に「かんしゃくの際の声かけ」「行き渋りへの対応」など、親子のコミュニケーションにおけるお悩みを中心に会話が進みました。

 

「本人の中の基準が高いため、上手くできているように見えてもなかなか納得せず自信に繋がらない」

 

「上手くいかないことがあるとかんしゃくを起こすが、途中でやめることも嫌だと言って聞かない」

 

「取り組む意味を見出せないと学校行事に参加しようとしない」

 

など、ギフテッドの子ならではのお子さまの状況に、共感し合う声が多くあがっていたのが印象的です。「なるべくポジティブな声かけを徹底する」「学校や家の中にクールダウンのためのスペースを作る」など、各ご家庭での工夫もシェアしていただきました。

 

一方、高学年のグループでは「ICT機器との付き合い方」「学習環境の整え方」といったテーマで話し合いが行われました。

 

「子どもがICT機器に夢中になってしまう」

 

「周囲より進んだ内容を学んでおり、同級生と会話が合わない」

 

「集中できる環境をどう整えるか?」

 

といった様々な悩みが挙がり、「学校の許可を得て授業中に発展的な内容を学べるようにした」「要らないものは棚から出さず、端に寄せておく」といった工夫が語られました。

 

ディスカッションからは子どもたちの困難だけでなく、保護者の方々の「子どものこだわりや好奇心を尊重しよう」という想いを垣間見ることが出来ました。また、ギフテッド傾向のある子ども・保護者が居場所を見つける難しさも話題に上がり、私たちの活動を通してそのような場を作れたらと改めて感じました。

 

ミニレクチャー/意見交換

 

後半は当プロジェクトの代表であり、日頃ギフテッド児の診察を行っている精神科医・佐藤より講義を行いました。テーマは「ギフテッドの子どもたちにとって必要な支援とは?」です。

 

講義では、ギフテッドの子どもたちに強く見られる特性として「非同期発達(分野による発達のアンバランスさ)」「過興奮性(知性、想像力、感情、感覚などの過敏さ・激しい反応)」が挙げられ、才能にフォーカスを当てるだけではなく、本人の困難さに寄り添っていくことが大切だと語られました。

 

 

講義の後は、必要な支援について保護者の方と意見交換を行いました。

「対面で継続的なイベントが欲しい」「ギフテッドの子どもたちのロールモデルが欲しい」「子どもの話をじっくり聞いてあげて欲しい」といった多岐に渡るニーズをお聞きすることができました。

お伺いしたご意見は、今後の活動に生かしていきたいと思います。

 

おわりに

2時間という限られた時間の中、交流から講義、意見交換まで行い充実した会となりました。

 

まだ始まったばかりのギフテッドプロジェクトではありますが、出来る限り子どもたちや保護者の方々に寄り添えるようなものにしていきたいと考えています。

 

現在、ギフテッドプロジェクトでは3月13日(日)に開催する第3回親の会の参加申し込みを受け付けています。

 

また、この活動を継続的に行い、ギフテッドの子の居場所づくりを作っていくために、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもってイベントの会場費やコミュニティ運営を一緒に進めていく大学生スタッフの採用費等に使用させていただきますので、ぜひGiveoneのページからご支援をお願い致します。

 

始動したばかりのプロジェクトですが、今後の活動にぜひご期待ください!

 

最後までお読み頂きありがとうございました!