植林のためTEACAの苗畑から運び出される苗木
村に届けられた苗木
今年もキリマンジャロ山の村で大雨季植林が始まっています。といっても昨年小雨季の降雨不足でどの苗畑も育苗に苦戦し、今年の大雨季植林はどの村もTEACAからの苗木供給に頼らざるを得ませんでした。
雨不足で育苗に失敗したムウェ小学校
日射を避け、教場に退避された苗木
今年の植林も前年度に引き続き、キリマンジャロ山の裸地尾根での森林再生、半乾燥地にある丘の緑化および山麓村内での村落植林に取り組んでいます。それぞれこれまでに700本、1,200本、600本の計2,500本が植えられていますが、現在も植林は続けられており、完するの了は7月になる見込みです。
植林樹種も標高やその場所の雨量、土壌条件によってずいぶん変わってきます。たとえば土壌劣化の激しい裸地化した尾根での植林主力樹種はマツ科のPinus patula、半乾燥地ではセンダン科のCedrela Odorata(当初計画ではマメ科のSenna Siameaの予定でしたが、育苗に失敗し、TEACAが代替樹種として供給)、村内緑化ではヤマモガシ科のGrevillea robustaが主力になります。
水源近くで植林に取り組む村人たち
植林には子どもたちも一緒に参加
今後「みつばちの森」づくりに向けた植林が始まりますが、そこで主力となるのは蜜源樹であるムラサキ科のCordia abyssinicaです。
日本もいよいよ梅雨本番となり、各地で雨が降っていますが、そんな雨の中、キリマンジャロ山では村人たちが熱心に植林に取り組んでいます。雨の日にはそんな村人たちにぜひ思いを馳せてみてください!