避難キャンプにて調理器具・マットレスを配付しました

■キッチン用品を1,777世帯に配布(2018年11月19~21日)

調理器具・食品を配布するスタッフ

現地スタッフの調査によると、テントや日用品、食料などはインドネシア政府や支援団体により配付されていましたが、毎日の食事を作るための調理器具や食器が不足していることでした。これを受けてグッドネーバーズ・ジャパンは、2018年11月、スラウェシ島ドンガラ県の10村にて、家屋が重度の被害を受けた1,777世帯の被災者の方へ、調理器具や食器を配布しました。

 

配布したキッチンセットの中身

 

 

地震や津波で家が流されてしまった被災者の方々は、自宅の調理道具や食器を失っていました。避難キャンプでは炊き出しが行われてきましたが、避難生活が長引く中、各家庭ごとに食事を作り家族で食事をしたいという声があがっていました。このような要望をに応えるため今回鍋やガスコンロ、食器などのキッチンセットを配布しましたが、調理器具の配布は今まで行われていなかったため、とても喜ばれました。

 

■支援を受け取った方の声 アスニアルさん(22歳)

 

小学生の息子を2人持つアスニアルさんは、グッドネーバーズ・ジャパンの支援によりキッチンセットを受け取りました。

 

 

キッチンセットを受け取ったアスニアルさん

 

今までは、地震によって倒壊した自宅から掘り出してきた台所用具を使って炊事をしていましたが、穴の空いたフライパンを使うことを余儀なくされていました。食事のたびに、隣人や親せきからフォークやスプーンを借りなければならなかったそうです。

アス二アルさんはキッチンセットを受け取り、とても嬉しそうな様子でした。

受け取った調理器具と食器にひとつずつ名前を書いて、大切に使っていました。

 

 

■マットレスを1,562世帯に配布(2018年11月19~21日)

 

 

キッチン用品の配布に引き続き、グッドネーバーズ・ジャパンは11月26日~28日、スラウェシ島ドンガラ県の避難キャンプ(Limboro camp)において、自宅が重度の被害を受けた1,562世帯を対象にマットレスの配布を行いました。

 


マットレスを受け取った女性

 

地震や津波で家が倒壊したり流されてしまった被災者の多くは、避難キャンプのテントで生活しています。ベッドはもちろん、マットレスを持っていない世帯もあり、ビニールシートやゴザなどの上に直接寝ている人が多くいました。

そのため、避難キャンプでも家族で暖かく安心して眠れるマットレスは特に喜ばれました。グッドネーバーズによる支援が、少しずつでも被災者の方々が元の生活を取り戻していく手助けとなっています。

 

 

発災から10か月が経ちますが、現地ではいまだにテントで避難生活を続けている被災者の方もいます。グッドネーバーズ・ジャパンでは、スラウェシ地震緊急支援の第二フェーズとして、2019年7月より、仮設住宅の建設を行い、家族が安心して暮らせる生活環境を支援したいと考えています。

皆様からいただいたご寄付は、地震の被災者支援のために使わせていただきます。 どうぞひきつづき緊急支援募金にご協力お願い致します。