2025年度活動報告

いつも「やまがた福わたし」の活動を支えてくださってる皆様へ

 

2025年度の活動についてご報告させていただきます。皆様からのご支援のおかげで多くの方に食料などを提供することができました。心より御礼申し上げます。

 

1.活動の成果

 

フードバンク団体としての認知度アップ(連携していないところからの相談も増えてきた)

 

フードドライブの普及(弊団体以外でも実施するところが増えてきた)

 

支援の拡充(自立支援窓口と連携して実施した食料支援、物価高騰の影響による生活困窮者支援、歳末食料支援、ヤングケアラー・ネグレクトのこどもの支援、こども食堂・福祉施設への団体支援)

 

物価高騰の影響で生活が困窮している多くの方を支援できたこと

(1)自立に向けた食料支援事業

 

本事業は、山形県内の自立支援窓口(計13か所)と緊密に連携し、生活困窮世帯に対して迅速な食料支援を行うものです。支援を単なる物資の提供に留めず、自立への一歩と位置づけ、原則3か月(3回)の継続支援を実施しています。

また、食料支援が一時的な「しのぎ」や過度な依存に繋がらないよう、専門窓口と常に情報を共有し、相談者が自立した生活を取り戻すための「出口」を見据えた伴走支援を徹底しています。

 成果・取組の特徴

困窮理由の傾向:支援依頼を分析した結果、多重債務や公共料金の滞納による困窮、また病気による突然の離職・収入途絶といった深刻なケースが顕著に見られました。

柔軟な対応による下支え:生活再建に時間を要する世帯が増加している現状を受け、個々の状況に応じて柔軟に期間を延長するなど、生活基盤が根底から揺らいでいる世帯へ実効性の高い下支えを行いました。

自立支援の促進:窓口との緊密な連携により、食料支援を「きっかけ」とした継続的な生活相談へと繋げ、自立に向けた意識の維持・向上に寄与しました。

 

(2)フードパントリー/こどもおふく便事業

本事業は、対面形式の「フードパントリー」と、地域団体と協働して食品を届ける「こどもおふく便」の二本柱で展開しています。単なる食品の配布に留まらず、直接の対話や定期的な提供を通じて、受益者の個別ニーズの把握や、孤独・孤立を防ぐ「見守り」の役割を担っています。また、県内各地での実施を支援することで、地域主体の支援の輪を広げる中間支援的な役割も果たしています。

 支援実績

フードパントリー:205世帯 242

こどもおふく便:延べ1387世帯 5,050  

成果・取組の特徴

見守り機能の強化:自治体や社協、こども食堂等との協働により、毎月の提供を通じて受益者の健康状態や悩み事を継続的に把握。徐々に深い相談が寄せられるようになるなど、信頼関係の構築が進みました。

支援活動の波及効果:当団体との共同開催をきっかけに、独自でフードパントリーを開始する団体が現れるなど、山形県内における支援拠点の拡充に繋がりました。

ボランティアの参画と活力:毎月500kgを超える精米や袋詰め・品物の準備作業、お菓子の世帯別袋詰め作業、発送作業をボランティアと共に行いました。受益者からの「こどもおふく便に救われている」という感謝の声が、活動を支える大きな原動力となりました。

 (3)生活困窮者や引きこもりへの中間的支援事業

本事業は、食品ロスの削減という「環境課題」と、社会的孤立の解消という「福祉課題」を循環させる中間支援の取り組みです。企業等から寄付された食品を広域的に配分する「食のハブ」としての機能の役目を果たしています。

 取扱実績

取扱約32トン、提供約8.3トン 

成果・取組の特徴

広域的な食料配分の実績:県内食品製造企業からの提供やフードドライブにより昨年度を上回る量を確保し、県内の子ども食堂、福祉施設、東北・新潟・沖縄の各フードバンク、東京・大阪のホームレス支援団体等へ提供しました。

直接相談の増加:長年ひきこもり状況にあった方や生活困窮者からの直接相談も増え、本活動が「社会とつながる最初の一歩」として機能しています。

ボランティア参画による自立支援:ひきこもり状況にある数名がフードパントリーの荷運び等に従事しました。重い荷物を運ぶという実直な作業を通じて「人の役に立つ実感」を得ることで、社会復帰への自信を深める貴重な機会となりました。

多機関連携による孤立防止:連携団体において、食糧支援をきっかけとした相談受付が行われるなど、食が「孤立を防ぐ重要な接点」となり、多層的な支援体制の構築に寄与しました。

 (4)おふくわけ弁当

自治体や社会福祉協議会、各福祉団体と連携し、見守りや食生活の改善が必要な世帯を対象に、計256食のお弁当をお届けいたしました。

また、20258月から20262月にかけては、一般社団法人mahalim様との協働により、定時制高校へ「ほっとごはん」として計166食を提供。次世代を担う生徒たちへの食事での支援にも取り組みました。

 2.実績について

こちらが今年度の取扱量です。お米・野菜・食品・生活用品の寄付された量と支援品としてお渡しした量です。

 

2025年度

寄 付

支 援

4月

1,206Kg

1,934Kg

5月

1,104Kg

1,611Kg

6月

1,854Kg

1,414Kg

7月

4,261Kg

4,289Kg

8月

2,145Kg

2,061Kg

9月

3,652Kg

2,899Kg

10月

3,389Kg

2,085Kg

11月

2,704Kg

3,534Kg

12月

3,421Kg

3,047Kg

1月

3,937Kg

4,944Kg

2月

2,523Kg

2,602Kg

3月

1,772Kg

1,171Kg

合計

31,967Kg

31,590Kg

3.まとめ

食の支援だけで全ての課題を解決することは容易ではありません。しかし、食を起点にすることで、孤立を防ぎ、次の一歩へ繋ぐことは可能です。今後も私たちは、誰もが十分な食料を確保し、安心して暮らせる社会の実現を目指し、社会情勢の変化に応じた柔軟な活動を展開してまいります。行政、社会福祉協議会、そして地域のNPO団体との連携の輪をさらに広げ、山形の地で「誰一人取り残さない」支援の形を追求し続けてまいります。

 

一般社団法人やまがた福わたし  2026年  5月  7