米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃を契機に、中東地域の情勢は急速に悪化しています。AARは、現地協力団体と連携してレバノンの国内避難民に食料を届ける緊急支援を開始しています。
66万人が避難民に
レバノンでは66万人以上が安全な場所を求めて、国内各地へ避難しており、大規模な混乱が生じています。特に、首都ベイルートに隣接する山岳レバノン県には多くの避難者が逃れており、学校や公共施設を利用した189カ所の一時避難所に約2万8千人が身を寄せています。
今後さらに避難者の増加が懸念される中、避難所の9割以上はすでに収容能力の限界に達しています。多くの避難所は調理設備を備えておらず、約半数の避難所では十分な食料が確保できていません。飲料水や燃料の確保すら困難な状況の中、人々は避難先で厳しい生活を余儀なくされています。

避難民に配布する食事を準備する現地協力団体ShareQの職員=レバノン中部山岳レバノン県で2026年3月
食料配布を開始
AARは、避難所に避難した人々を対象に食料支援を開始しました。レバノンの現地団体ShareQと連携して、衛生的な食品工場で調理された食料を避難所へ届けています。配布にあたっては、高齢者や障がい者、乳幼児連れの世帯などが優先されるよう調整しています。
ShareQの事業担当者は、「今回の爆撃はこれまでのものとはまったく違います。規模が大きいことに加え、標的がはっきりしないまま広い範囲に爆弾が落ちてくることに、強い恐怖を感じています。しかも、いつ終わるのかが分かりません」と話します。
現地では食料の輸送中に爆撃に巻き込まれる可能性もあり、食事を運ぶことが難しい状況が続いています。「レバノンは長年、紛争や経済危機、大規模爆発事故など、たくさんの困難に直面してきました。私も含め、多くの人々が避難や移住を一度は経験しています。それでも、今の状況には、これまでに感じたことのないような恐怖を抱いています」とShareQのスタッフは話します。
一人でも多くの命を守るため、AARの中東危機緊急支援へのご協力をお願い申し上げます。
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