ガザの人々は人為的な飢饉に苦しんでいます

2025年7月29日、CAREパレスチナ(ヨルダン川西岸・ガザ)事務所のジョリアン・ヴェルデウィック所長は、以下のとおり、声明を発出し、そのなかで、国際社会に対し、即時かつ永続的な停戦、人質や恣意的に拘束された人々の解放、そして、ガザで支援を必要としているすべての人々への、安全で妨げのない、原則的な人道支援への完全かつ即時かつ持続的なアクセスを、最終的に確保するよう強く求めています。

私たちの同僚やパートナーの証言、技術専門家の分析を合わせると、ガザで飢饉が起きていることは明らかです。パレスチナの人々は、イスラエルの包囲と意図的な援助妨害、そして世界の指導者たちの無策によって引き起こされた人為的な飢饉に苦しんでいます。 やせ細った子どもたちの胸に迫る映像は、人類が行動を起こしていない証拠です。飢餓を武器とすることは、国際人道法上の戦争犯罪です。

栄養失調による死者はすでに100人を超えています。悲しいことに、この状況は今後さらに加速していくでしょう。高齢者、障がい者、乳幼児など、最も弱い立場にある人々の命を救うには、すでに遅すぎです。妊娠中や授乳中の女性の40パーセント以上が深刻な栄養失調に陥っており、ガザ市では5歳未満の子どもの5人に1人近くが急性栄養失調に陥っています。飢餓の淵から人々を取り戻すには、食料や水だけでなく、専門的な医療が必要です。多くの人々、特に子どもたちにとって、そのダメージは永久に続くでしょう。

20か月以上にわたって政治的不作為が続く今、世界の指導者たちはついに決定的な行動を起こさなければなりません。私たちは国際社会に対し、即時かつ永続的な停戦、人質や恣意的に拘束された人々の解放、そして、ガザで支援を必要としているすべての人々への、安全で妨げのない、原則的な人道支援への完全かつ即時かつ持続的なアクセスを、最終的に確保するよう強く求めます。イスラエル当局は、ガザに対する包囲をやめ、すべての国境を直ちに開放し、援助を受け入れ、人道支援従事者が安全に活動できるようにしなければなりません。