「二重被災」に見舞われた福祉施設をサポート:能登大雨被災地支援

2024年1月の震災に加え、2024年9月の大雨による「二重被災」に見舞われた石川県能登地方で、AAR Japan[難民を助ける会]は認定NPO法人「石川バリアフリーツアーセンター」(金沢市)と連携して、被災した障がい福祉施設を支援しています。

 

再開した「やなぎだハウス」で作業する利用者の皆さん(2024年10月3日、石川県能登町)

能登町の聴覚障がい者のための作業所「やなぎだハウス」では、大雨による洪水で備品が使えなくなりましたが、利用者からの強い希望が寄せられ、近隣から必要な備品をかき集めて1週間後に何とか再開にこぎつけたそうです。施設を再開したものの、以前のような作業環境は整えられず、AARは必要な備品の提供、施設の修繕を通じて完全復旧をサポートする予定です。

 

第三長寿園に備蓄品を届けて被災状況を聞くAAR生田目充(2024年10月2日、石川県珠洲市)

珠洲市にある特別養護老人ホーム「第三長寿園」は、30人の高齢者が生活する入居施設ですが、隣接する仮設住宅から避難者を受け入れ、食料や飲料水などの備蓄品をすべて放出したため、こうした品々を速やかにそろえる必要があり、AAR緊急チームが調達してお届けしました。

AARは災害発生時、とりわけ困難な状況に置かれる障がい者・高齢者の福祉施設を中心に支援活動に取り組んでいます。能登地方では数カ月の間に地震と水害による二重被災が発生し、厳しい状況に陥っています。AARは被災者の皆さんの個々の事情を聞き取り、必要とされる支援を届けています。能登半島地震・大雨被災地支援へのご協力を重ねてお願い申し上げます