被災した福祉施設に支援物資を配付/炊き出し準備も開始:九州北部大雨緊急支援

7月10日に九州北部で線状降水帯が発生し、福岡県、佐賀県、大分県を中心に各地で、河川の氾濫、浸水など甚大な被害が発生しています。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。AAR Japan[難民を助ける会]は7月12日、緊急支援チームを福岡県久留米市に派遣し、支援活動を開始しました。AAR東京事務局の生田目充が現地から報告します。

 

被災した施設の職員に話を聞くAARの生田目充=7月12日、福岡県久留米市

 

「施設の隣を流れる巨瀬(こせ)川があふれ、施設のほとんどが70センチほど浸水してしまいました」。今回、特に被害の大きかった福岡県久留米市の社会福祉法人八千代会が運営する「田主丸一麦寮」は、広大な敷地に複数の入所施設がある障がい者施設です。大雨により巨瀬川が氾濫し浸水被害を受けました。被災当時、入所者や職員は建物の2階に避難して全員無事でしたが、全ての建物の1階部分が浸水する甚大な被害が生じています。

 

浸水被害にあった家具などを運び出す田主丸一麦寮の職員

 

うだるような暑さのなか、職員の皆さんが掃除にあたっており、理事長の郷原和彦さんは「生活している皆さんの生活環境を1日も早く取り戻さないといけない。少しのご支援でもいただけると助かります」と話されました。支援物資として、アルコール消毒液、ウェットティッシュ、マスクなどの衛生用品や飲料水をお渡ししました。

 

理事長の郷原和彦さん(左)に支援物資を渡すAAR東京事務局の生田目充(右)

 

また、緊急支援チームは、避難所となっている久留米市竹野小学校での炊き出し支援のため準備を開始しています。
大雨被害を受けた方々への緊急支援にご協力をお願い申し上げます。
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