©CARE/Lucy Beck
CAREは、ウクライナに取り残された人々の支援に重点を置くと同時に、ヨーロッパに拠点を置く複数のCARE事務所が連携し、祖国を逃れて国境を越える人々の支援も、開始しています。
CAREフランスは、ルーマニアとモルドバ国境付近、CAREドイツおよびデンマークは、ポーランド国境とウクライナ国内、そしてCAREオーストリアとチェコは、主にウクライナ国内でCAREのパートナーとして支援活動を展開する「People in Need」との各種調整を行うなど、ヨーロッパ各国のCAREがそれぞれ現地での情報収集、援助関係者やパートナー団体との調整、そして具体的な支援を展開しています。
ルーマニア国境での活動の様子を、いくつかの写真とともに、ご報告します。
©CARE/Lucy Beck
ルーマニア国境に集まる大量の支援物資の管理や、次の避難場所までの交通機関の手配などの調整を行う職員。着の身着のまま逃れてきた人々が、それぞれ必要とする支援を迅速に、そして確実に提供するために、昼夜問わず活動しています。
©CARE/Lucy Beck
数日かけて、数十km、数百kmの道のりを、徒歩や車で逃れ、国境では寒い中、2日間、待つことも。命からがら逃れてきた、憔悴しきった心と身体に、まずは1杯の温かい紅茶を。特に、女性や子どもが一人で避難する場合には「保護」が必要です。
©CARE/Lucy Beck
支援センターの一角。サンドイッチや温かいパスタのほか、果物、日持ちする食糧品、飲み物、衛生用品ほか生活必需品など、必要な物資を受け取ることができます。赤ちゃん用のおむつや粉ミルクなども提供しています。
©CARE/Lucy Beck
ルーマニア国境を越える人々の多くは、ルーマニアに留まらず、別の国を目指します。さらなる避難の前のわずかなひと時に、少し心を落ち着けたり、授乳をしたりする、安全で暖かいスペースを提供しています。
©Valentina Mirza/CARE
ルーマニア国境では過去20年間にわたるパートナーである「SERA」と連携して支援を実施しています。上の写真は、特別なケアが必要な障がい者用に設置されたテント。弱い立場におかれた人々が搾取されないよう、性別、年齢、障がいなど多様性に配慮した支援を行っています。