SDGs④ 質の高い教育をみんなに

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ひとりひとりに深い影響を与える

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問題の解決

定着・普及段階

貧困

不登校

学習支援

貧困と不登校に直面する子どもたちの学びの支援事業

  • 寄付額

    0

  • 寄付数

    0

  • 開始日時

    2025/04/01 12:30

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

【プロジェクトの概要】

 

私たちは、学校という選択肢を選ぶことができない小中高生のための、学校の代わりに安心して通えるオルタナティブスクール/フリースクール「スタディプレイス」を福岡県内3拠点とオンラインで運営しています。

中でも、経済的に厳しい状況にある子どもたちが学びを継続できるよう特に注力しており、本プロジェクトではこのスタディプレイスの持続可能な運営と活動の充実を目指します。

 

スタディプレイスは独自の奨学制度で困窮世帯の子どもたちの授業料を50~70%減免し、誰もが参加できる学校以外の公正な教育の場を実現しています。
カリキュラムの内容は、ICTを活用した個別最適化学習と、子どもたちが新しいVUCA時代を幸せに生きていくために必要な知識・スキル・マインドセットを身につけていけるよう設計された探求学習や体験学習などの多彩な活動で構成されています。

 

プロジェクトを通じ、子どもたちの誰もが安心して学びを継続することができ、自分らしく幸せに生きていける社会をつくっていくことを目指しています。

 

 

【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】

 

私たちは教育格差の問題に取り組んでおり、特に経済格差による教育格差の問題に着目して活動しています。

 

コロナ禍以降、以前より増加していた不登校児童生徒数が急激に増え、不登校児童生徒数は全国で約30万人に達しました。

特に、90日以上の長期欠席児童生徒数が全体の約70%を占めており、20万人を超える子どもたちが義務教育を受ける機会を失っています。

 

学校を選ぶことができない子どもたちのうち、家庭の経済状況が厳しい子どもたちの状況はさらに深刻です。

日本における子どもの相対的貧困率は13.5%であり、7人に1人の子どもたちが目に見えにくい貧困の状態に置かれています。

家庭の経済状況が子どもたちに与える影響は大きく、子どもたちの将来の学歴、雇用状況、生活水準、婚姻状況にまで影響することが、2010年の内閣府による調査研究で判明しています。

これは、経済格差が学習や体験の機会、文化的資本へのアクセス機会などの格差に繋がり、新しい時代に必要な知識やスキルを得る機会が制限されるためです。

この差を個人の努力で挽回することは難しく、貧困は固定化していきます。

 

学校の代わりとなるオルタナティブスクールやフリースクールの授業料は公的支援が乏しく、全額が家庭の私費負担となる場合がほとんどです。

私たちが実施した調査によると、福岡市近辺のフリースクールやオルタナティブスクールの平均月額費用は5万円を超えていました。そのため、貧困と不登校が重なることで、子どもたちは義務教育さえも十分に受けることができない状況に陥ってしまうことが指摘されます。

 

私たちは、ひとり親世帯や生活保護世帯などの生活困窮世帯向けに奨学制度を提供しています。

全国的にも珍しい当制度は、全生徒の約40%が利用しており、利用者の93%は年収300万円未満の世帯です。

これらの数字からも、経済的背景から学校以外の選択肢を選べずにいる子どもたちの潜在的な人数の多さが伺えます。

 
以上の通り、不登校児童生徒数が急激に増え、子どもたちの誰もが直面し得る問題となっている現在、学校を選ぶことができなくなってしまった子どもたちが自分らしく幸せな将来を歩むためには、家庭の経済事情にかかわらずアクセスできる学校に代わる選択肢が必要です。
経済格差が教育格差に繋がり貧困が固定化していく日本の現状を打破することは、重要な社会課題です。
 

【解決する方法】

経済格差による教育格差を解消する一歩目として、スタディプレイスを学校以外の学びの選択肢として一つのモデルケースにしていきます。
 
スタディプレイスは、寄付を原資とする独自の奨学制度を提供しています。
ひとり親世帯や生活保護世帯等の子どもたちを対象に、入会金全額と授業料の50~70%を減免するものであり、経済的に困難な状況にある家庭の子どもたちの学びを支える仕組みとなっています。
 
提供するカリキュラムは、 子どもたちが変化の激しいVUCA時代を自分らしく幸せに生きていける力を主体的に身につけられることを重視して構成されています。
ICTを活用することで子どもたち一人ひとりに合わせた個別最適化学習を実現しているほか、探求学習や体験学習、多様なゲストスピーカーによる講演等も提供しています。
活動内容は、変化の速い時代の流れに合わせて充実させ、子どもたちの生きる力を確実に育んでいきます。
なお、このカリキュラムは学校教育と同等以上のものであると評価されており、スタディプレイスへの出席が所属校の出席扱いとなることが、子どもたち全員について認められています。
 
このように、スタディプレイスは多様な背景を持つ子どもたちの誰もが安心して学びを継続できる環境を実現しています。
このスタディプレイスの活動を持続的で安定したものにすることで、経済格差による教育格差を克服するモデルケースとなり、格差是正と子どもたちが自分らしく幸せに生きていく力をつけることができる社会の実現に向けた一助となります。
 
 
【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】
 
・支援を受けることで迷わず、すぐにスタディプレイスに通わせることが出来たことによって、息子が前を向いて受験に向けて学習したり、今後の事を考えられるようになりました。また、息子が落ち着いた事で、私も仕事に集中でき、仕事量を増やすことが出来て、収入増につながりました。とても感謝しています。(奨学制度利用保護者の声)
 
・自分自身が子どもの頃に学校へ行けなくなった経験があり、このような場を切望していました。また、一児の親となった今、学校が担う役割の大きさを改めて感じるようになり、学校を選べない時に他の選択肢があることが子どもだけでなく親にとっても大きな安心になることを知りました。学校以外の選択肢が当たり前にある社会、そしてその選択肢を誰もが当たり前に選ぶことができる社会をつくっていくために、微力ながらこれからも力を尽くしていきます。(スタッフの声)
 

【寄付によって達成できること】

 

スタディプレイスの持続可能な運営により、学びの機会を失っている子どもたちに、これから先も安心して学びを継続することができる環境を提供することができます。


また、体験活動等をさらに充実させることで、 五感で感じ、考え、学びを深める機会を増やし、子どもたちが明るい未来を描き幸せに生きていくための土台を固めていきます。

 

学校を選べない子どもたちが増え続けている今、その子どもたちが学びを諦めずに済むよう、貧困の罠から抜け出し主体的に自分が望む人生を歩んでいくことができるよう、誰もがアクセスできる学校以外の学びの場の一つであるスタディプレイスを経済格差による教育格差克服の1つのモデルとして確立させます。
 

そして、経済格差が教育格差に繋がりさらなる経済格差の再生産に繋がっている社会の現状を改善し、子どもたちが自分らしく幸せに生きていくことができる社会を実現していきます。

団体情報
エデュケーションエーキューブ

すべての子どもたちが自分らしく幸せに生きていける社会を目指し、学校の代わりとなるオルタナティブスクールを運営しています。学校に通えない子ども達に良質で多様な学びと体験の機会を低価格で提供しています。経済的背景によらず学びの機会にアクセスできるよう、奨学制度も備えています。

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