このプロジェクトに目をとめていただきありがとうございます！
私たちは、支援の手がなかなか行き届かないDV被害者を支援する支援者へトレーニンングを提供しています。

【私たちの活動】

『DVサバイバー（被害者）と協働するための支援者トレーニング』は、DV被害者の視点に立った支援（支援の方向を決めるのは被害者本人の思いや計画であるべき）ができるようになることを目的とした２日間（計１４時間）の支援者向け研修です。レクチャーや体験ワークを通じて、DVや被害者の理解を深め、その理解を基盤とした心構えやスキルを学び、日々の支援の中で支援者の拠り所となる内容となっています。米国オハイオ州DV連合のプログラムをベースに、アメリカで開発に携わった尾崎礼子さん（北ケンタッキー大学助教授）のスーパーバイズを受け、東京YWCAトレーナーチームが、日本の状況に合わせてプログラムを更新しています。 

『フォローアップ』は、トレーニングの3か月～半年後に行われ、トレーニングでの学びや日頃の支援を振り返り、仲間との学び合いにより、学んだことを自分の支援に落とし込んでいきます。

DV被害者支援には、様々な知識やスキルが求められます。多様なケースに対応していくために、『DVサバイバー（被害者）と協働するための支援者トレーニング』と『フォローアップ』では、支援の基盤をしっかりと固めます。その基盤の上に、様々な専門知識を積み上げていっていただきたいと考えています。

2023年7月に実施した「DVサバイバーと協働するための支援者トレーニング」より参加者の声を一部ご紹介

★DVへの理解、サバイバー（被害者）主導の支援のコンセプトを学ぶことができた。

★講師の方々は、どんな意見もどんな視点も受け止めてくれ、その上でさらに視点を広げることができた。応答には学びが多かった。

★仲間との出会い、頑張っている人と交流ができて本当に良い2日間だった。

★支援スタンスの確認を様々な角度から行えた。支援経験の多寡にかかわらずDVという問題をなんとかしたいという純粋な志にたくさん触れて元気をもらった。

★十分でないかもしれないが、今自分にできることを精一杯やって続けていくことが大切だと気付かせていただけた。

【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】

DV被害者への支援は、被害者の命やその後の人生を左右する重要な仕事です。支援活動は被害者一人一人の被害状況や背負う背景が異なるため、支援者には多角的な知識が求められ、また背負う責任も重大です。
しかし支援者自身へのサポートやサポートする資源が少ないため、支援活動に疲弊、被害者に二次加害を与えてしまう、更には仕事自体から離れてしまう者も少なくありません。

私たちは、支援者を育成、サポートすることにより、支援を必要としているDV被害者によりよい支援をより長く提供し続けられるよう活動しています。

【プロジェクトのもたらす長期的成果】

被害者の人権を第一に考え、被害者と支援者が協働して行う支援（DV被害者主導の支援）が普及されると、
・DV被害者への二次加害が減る
・支援者が孤立せず、必要な知識とスキル、サポート体制をもって支援を継続できる
・組織や機関に必要な研修を実施するための働きかけができる

例えば、300人の支援者がDV被害者主導の支援を実践し、バーンアウトせずに、自信を持って支援を継続することができるならば、その1人1人の支援者が、それぞれ20人の被害者を支援しているなら、6,000人の被害者へとより良い支援が届きます。その被害者に子どもたちがいるならば、一人の支援者の力が未来の社会をさらに大きく変えることにもつながります。
                               　　　　　 

お目通しいただきありがとうございます。

皆様からのご支援が、DV被害者の支援者、そしてDV被害者を支えます。

ご支援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。