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ユース世代の成長を支援する常設の場を作りたい「奉還町ユースセンタープロジェクト」
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寄付額
¥280,600
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寄付数
37件
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開始日時
2021/10/25 16:54
終了日時
期限なし
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残り日数・時間
期限なし
このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。
【はじめに】
2022年12月、ユース世代(中高生世代)が自らの意志で居場所を選び、自発的に活動できる場として、完全に民間運営のユースセンター「奉還町ユースセンター」を開設しました。
開設以来、毎月のべ100名以上のユースが利用する場として少しずつ認知されてきています。
しかし、非営利事業とはいえ行政の補助金などに頼らない民設民営のため、運営が厳しい状態が続いています。
奉還町ユースセンターオープニングイベント(2022.12)
【家庭でも学校でもない場の必要性】
2022年度、SGSGでは岡山NPOセンターの委託を受け、「困難を抱える青少年アウトリーチ型実態調査」を実施しました。岡山駅前広場などにテントを立て、100名以上の高校生にアンケート・ヒアリングを行い、「困ってからでは遅い。困る前に何とかする」形での支援の必要性を提起しました。「困る前になんとかする」支援の核となるのがユースセンターです。
岡山駅西口広場でのアウトリーチ型調査(2022.10)
【奉還町ユースセンターのあるべき姿】
奉還町ユースセンターのあるべき姿を、3つの段階に分けて考えました。
第1段階は、理想像と現実の間のギャップがどのようなものなのかを言語化する構造分析。
第2段階は、そのギャップが生じる元となる問題とその解決方法の設定。
第3段階は、問題を解決した後に見えて来る達成すべき課題の設定。
〈第1段階〉
1 理想
ユースワークは、「若者が参加したいと思った時」に、「学校・家庭・職場と異なる、若者が⾃らの意思で参加する⾃由度の⾼い空間(=第三の領域、余暇空間)」かつ「若者が安全を守られるとともに、他者と関わることができる空間としての「居場所」」であることが求められています。(参考:⽴命館⼤学/京都市ユースサービス協会 「ユースワークの定義」)これらを満たすためには「ユースが行きたいときにいつでも行ける状態」である必要があります。
2 現実
しかし現実は、運営する資金が足りないと、ユースセンター開所の日時が「週に1日」というように限定的なものとなり、利用者たるユースは「開いている時に合わせて」利用しなければなりません。
また、ユースの伴走を担う専門家であるユースワーカー不在の場合、利用者のニーズに合わないコンテンツ構成になる恐れもあります。
※利用者のニーズに合わないコンテンツの例
・ユースを「利用する」大人の企画
・「○○すべき」など大人の価値観をユースに求める企画
・「ユースは○○に困っているに違いない」という決めつけた上での「支援の押し売り」など
<第2段階>
3 解決すべき問題設定
理想と現実の間にあるギャップを生んでしまう「問題」は何なのかを2点設定しました。
①限定的な開所日にユースが合わせなければいけない
子ども食堂を含む「居場所系」支援全般に言えることなのですが、限定的な開所で留まる限り、理想と現実のギャップは決して埋まりません。例えるならば、都会の鉄道は時間を調べなくても待っていればすぐにやってきますが、地方の鉄道は「列車が来る時間」に合わせて乗客が動かなければなりません。どちらが便利であるかは明白ですね。
②「公」的な制約でユースがやりたいことができない
公民館や学校などでユースが何か企画する際、必ず何らかの制約を受けます。物品を販売してはいけない、利用時間は〇時まで、自由に使えるWi-Fi環境が無いなどなど・・・また、公的な場には大人の管理者がいますが、管理者も人それぞれで、ユースファーストでない人に当たると「あれもダメこれもダメ」になり、ユースの自由度が低下してしまいます。
4 問題の解決方法
① 開所日を決めない「常設型」センターの運営
月数回、週1回、といったものではなく、特に開所日を決めずに開けておく「常設型」であれば、「ユースが行きたいときにいつでも行ける状態」に近づくことが可能です。
②ユースによる運営参画体制の構築
ユースセンターの運営に利用者であるユース自身が主体的に関わることのできる仕組みをつくることでユースセンターが「大人から与えられたもの」でなくなります。
5 アクション
問題解決のための具体的アクションとして
①週27時間の開所 火~金 15:00-20:00 土10:00-17:00
とにかく週の半分以上は開ける状態を作ります。夏休みなどの長期休業中はさらに開所時間を延長させていきたいです。
②中高生・大学生を中心とするユースセンター運営委員会の設置(週1MTG)
学校の枠を超えた中学生・高校生の自主活動団体「#おかやまJKnote」に「ユースセンター運営委員会」の業務を委託する。運営委員会には、ユース世代の「ナナメの関係」である大学生スタッフや、施設管理の大人もゆるく参画し、毎週1回程度の定例ミーティングを行う。
奉還町ユースセンターに集う高校生
<第3段階>
6 達成すべき課題の設定
第2段階で設定した問題に対する解決の糸口が見えてくると、次の段階に移行します。第1段階で設定した理想により近づくための「達成すべき課題」の設定です。
①学校・企業・地域とのネットワークづくり
「だいたい開いてるユースセンター」の存在を多くのユースに知ってもらうために、そしてユースファーストなコンテンツを大人と協働してつくるためには、学校・企業・地域を繋げるネットワークが必要です。
②ユースの自立を促す伴走体制の確立
ユース世代が中心メンバーである「ユースセンター運営委員会」をサポートするためのスタッフ、ユースワーカーが常に傍にいる状況が求められます。
7 課題の達成方法
①ステークホルダー交流会の定期開催(無理しないゆるい形態で)
ユースセンターの運営やサポートに関わる様々な主体をステークホルダーとして捉え、定期的に交流できる場を設ける。ただし「○○会議」のような形になると「会を開くこと」が目的化してしまい、やがては形骸化してしまうでしょう。無理しない、ゆるい形態で続けられる形にしていきます。
②ユースワーカー育成視点での大学生インターンの受け入れ
現在、岡山には専門職としてのユースワーカーを育成する場がありません。SGSGでは2022年度よりユースワーカーの基礎を学ぶ講座を実施すると同時に、ユースワーカー育成視点で大学生をインターンとして受け入れています。この流れを継続させていきます。
8 アクション
①毎月1回 ユースセンター情報交換会の開催
毎月1回土曜日の夕方以降、ユースセンターに関わる人を対象とした情報交換会を定期開催します。会は二部構成とし、第一部(18-19時)はオンライン併用でミニ勉強会などインプットの時間、第二部(19-21時)は食事やアルコールを共にする交流会とします。
②岡山県内大学へインターン受け入れ案内・大学授業とのコラボの提案
岡山県内の大学へインターン受け入れ案内を送ると同時に、ユースセンターをフィールドとした企画の実践型授業を提案する。
奉還町ユースセンター大学生スタッフ
【岡山市の施策として「ユース支援」の文字は無い】
本来、ユース世代の支援は行政の仕事であると考えます。政令指定都市である岡山市も何らかの予算計上を行い、直営または公設民営形式のユースセンターの設置、ユースワーカーの配置が求められます。
ユース支援への理解の深い自治体として、人口規模約46万人の兵庫県尼崎市では、ユース交流センター管理運営経費として約4838万円、ユース相談支援事業費として約1814万円を一般会計より、青少年団体活動事業費として約226万円を特別会計より計上しています。それに対し、人口規模70万人の政令市である岡山市はなんと0円。岡山市はユース世代に対する事業の必要性が無いという認識です。
行政がやらないのであれば、我々のような民間団体による非営利活動として行うしかありません。
【なぜ運営が厳しいのか?】
①改修費が足りない
2021年8月に奉還町ユースセンター構想が立ち上がり、2023年1月より休眠預金活用助成金に採択され、約800万円をユースセンター改修費用として計上しました。しかし、築60年を超えている改修予定物件の痛みが予想以上に激しく、改修費の大部分を躯体の補強に充てざるを得なくなりました。2022年5月頃より、コロナ禍やウクライナ戦争などの影響で、建築資材などの高騰が激しくなり、2022年当初に見積もった金額より1.5倍ほどの経費がかかることになりました。経費削減のため、大幅に設計変更を行い、学生を中心に自分たちでできる作業はDIYで行うなど「スリム工事化」を図り、1階・2階の改修で総額900万円程度に抑える計画にしました。しかし、様々な努力を重ねても2022年夏以降の物価高に抗えず、結局1階の改修だけで1300万円かかってしまいました。休眠預金800万円とギブワンなどでご支援いただいた寄附金170万円を合わせても足りません。やむを得ず、人件費に充てるはずだった法人の自己資金330万円を改修費に補填することになりました。
しかし、2階の改修は手つかずです。当初設計通りの改修を行えば400万円近くかかります。現在、法人には2階改修のための自己資金がありませんので工事はストップしたままです。2階改修に充てるため、日本財団など複数の助成金を申請していましたが、すべて不採択となり、資金調達の目途はたっていません。
②運営費が足りない
ユースセンターの運営は、建物を整備するだけで終わりではありません。毎月の家賃・光熱費、そしてユースワーカーと呼ばれる伴走支援をするスキルを持った職員の人件費が必要です。
ユースセンターの利用者であるユース世代から利用料をとって運営経費に充てることは、非営利事業の性質上難しく、本来、2022年度中に集めた寄付で2023年度の運営を行う予定でした。しかし上記のとおり、集めた寄付金は改修費に充てられたため、運営する経費が足りていない状況です。(どのくらい足りないかは後述)
③2023年度上半期を乗り切る方法
そうはいっても「お金が無い」からとせっかく整備したセンターを閉めるわけにもいきません。当面は、法人の収益事業(学習塾・通信制高校サポート校運営など)からユースセンター運営費をねん出したり、私野村の個人資産を法人に貸し付けるなどで2023年度上半期は乗り切ることができます。しかしこのようなやり方は非営利法人経営としてはあまり望ましくなく、ファンドレイジング体制の根本的な見直しの必要性を痛感しています。
【苦しいからこそ理想を描く】
ユースセンターを利用するユース世代にとってみれば、当法人の財務状況などどうでもよいことで、ユースセンターが「有るか無いか」だけで見られています。私が覚悟をもって始めた事業です。簡単に「お金が無いから辞めました。ゴメンね!」と逃げ出すわけにはいきません。
今、苦しい時期だからこそ、あらためて、ユースセンターの理想像について問い直しました。
ユースセンターで勉強をする高校生
【理想を実現させるために必要なお金】
奉還町ユースセンターを常設の形で運営するにあたり、1か月に必要な経費を計算してみました。
家賃 77,000円
光熱費 60,000円(電気・プロパンガス・水道)
通信費 5,000円(インターネット光回線)
消耗品費 5,000円(トイレ消耗品・ゴミ袋・文具など)
その他経費 5,000円(茶菓子、火災保険)
人件費 108,000円 (時給1,000円×月108時間で計算)
ボランティア交通費 1カ月 20,000円(1回500円×40回分で計算)
合計280,000円
年額 3,360,000円
このほか、まだ手がつけられていない2階部分の改修費約400万円を合わせると、約736万円の資金が必要になります。もちろん736万円一度に集まらなければ奉還町ユースセンターが潰れるというものではありません。資金が無ければ無いなりの運営をすれば良いとのお声をいただくこともあります。しかし、週1日だけ開いているユースセンターで、ユースに寄り添うスタッフもいたりいなかったりの状態で、ユースをとりまく問題解決・課題達成が可能なのでしょうか。
【ユースセンターの運営費は寄付で集めたい】
奉還町ユースセンターの整備・運営に必要な資金を個人や企業のみなさまからのご寄付で集めたいと考えています。
目標金額は2023年度中に736万円。決して小さな額ではありませんが、必要性は明らかでありながら岡山市が1円も予算化しないユース支援へどうかご協力ください。
【ご寄付の御礼】
(個人・法人)
ユースセンター内に寄付者のお名前を書いたプレートを掲示させていただきます。
※お名前はニックネームなどご希望の表記で対応いたします。
3000円以上のご寄付→銀のプレート
10000円以上のご寄付→金のプレート
【奉還町ユースセンター概況】
建物名称:地域交流センターverde
構造 :木造2階建て
面積 :110.2㎡
竣工年 :1960年
改修年 :2022年(1期)2023年(2期)
団体情報
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寄付内訳
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寄付総額
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このサイトで集まった寄付
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その他の寄付
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