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フィリピン残留日本人2世国籍回復支援プロジェクト

  • 寄付額

    133,000

  • 寄付数

    42

  • 開始日時

    2020/07/03 14:53

    終了日時

    期限なし

このプロジェクトは目標金額の達成に関わらず、決済されます。
支援申込後のキャンセルはできません。

【プロジェクトの概要】
 明治後期から昭和初期にかけ、日本からフィリピンへ沢山の人々が職をもとめて移住しました。
その大半は若い男性で、移住後に現地の女性と結婚をし、家庭を気づいた人も少なくありません。
戦前にはフィリピン各地にたくさんの日本人コミュニティーもできました。



 しかし、第二次世界大戦が勃発し、現地の日本人社会にも暗い影を落とします。
多くの日本人男性は日本軍に徴用され、家族と別れて行動することを余儀なくされました。



 やがて終戦を迎え、生き残った日本人男性はすべて日本へ強制送還されました。
残されたフィリピン人妻と子供たちは、父の生死もわからず、フィリピンに残留しました。
第二次世界大戦中に、多くのフィリピン人が戦争に巻き込まれて死亡しました。
反日感情が渦巻くフィリピンで、残された家族は息をひそめて生活しなくてはなりませんでした。


【プロジェクトが解決しようとしている社会課題】
 1980年代に日本とフィリピンが国交を回復し、経済交流が進むにつれ、反日感情も和らぎはじめました。
この頃から、残留日本人2世たちは、フィリピン各地で「日系人会」を発足し、日本人父の身元を捜し始めました。
しかし、戦争や経年劣化により公的書類は焼失したものも多く、父につながる証拠も反日感情を恐れて破棄した人も多くいました。
そのため、なかなか父の身元が見つからないという人も少なくありません。

 当所は、フィリピンの日系人連合会と協力し、現地で2世の証言を聞き、身元判明のための調査を実施しています。

さらに、当所の弁護団に協力を頂き、就籍許可申立や出生事項記載申出による日本国籍回復をサポートしています。



残留日本人2世たちの平均年齢は80歳を超え、一日も早い身元捜し・国籍回復が望まれます。


【解決する方法】

(日本人父の身元調査)

・フィリピンの役所や教会で、結婚や出生の記録を調査します

・日本の外務省の外交史料館で日本人父がフィリピンへ渡航した記録を探します

・日本の親族へ照会状を送り、身元調査をします

 

(残留日本人の国籍回復)

・日本の家庭裁判所へ残留日本人の就籍許可を申立て、日本国籍取得を求めます

・市町村へ出生事項の記載を申し出て、日本国籍を回復します

 


【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】

 毎年約20名のフィリピン残留日本人が就籍許可を認められ、日本国籍を回復しています。

しかし、戦争から75年が経過し、多くの2残留日本人が日本人と認められないまま毎年亡くなっています。

一人でも多くの残留日本人に、日本国籍を回復させたい、父の身元を捜してあげたい、これが私たちの願いです。


【寄付によって達成できること】

・フィリピン残留日本人の身元捜し

・家庭裁判所への就籍許可申立

 

団体情報
フィリピン日系人リーガルサポートセンター

当所は、戦争によってフィリピン残留を余儀なくされた日系2世の身元捜し、国籍確認を支援する目的で発足しました。フィリピン日系人を代表\する組織である「フィリピン日系人会連合会」および傘下の日系人会と連携して、フィリピン日系人の法的、社会的地位向上のための事業を実施しています。

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